家庭用ゲーム機やPCだけでなく、モバイル分野にも著名シリーズを展開している米Electronic Arts。EA Sports ブランドで提供されるスポーツゲームも非常に人気が高く、継続的に収益に貢献しています。
Sensor Towerによると、EAがモバイル向けに配信している基本プレイ無料スポーツタイトルのこれまでの累計収益が10億ドルの大台を突破。世界規模で人気を拡大しています。
EA Sportsの基本プレイ無料モバイルゲームが累計10億ドルを突破
Sensor Tower Store Intelligence に基づくデータによれば、App Store および Google Play で配信されている『Madden NFL』『FIFA Soccer』『NBA Live』『EA Sports UFC』の合計販売金額が、これまでに10億ドルを突破しました。米国以外で外部パブリッシャーから配信されている派生タイトルは含んでいない数字とのこと。
最大人気は世界規模の人気を誇るサッカーゲーム『FIFA』かと思いきや、全体の約49%が『Madden NFL』から発生しています。プレイヤーの支出額は4億9,000万ドル以上に上っています。『FIFA』シリーズは36%、3億6,000万ドル超で2位でした。2016年に配信開始と比較的ローンチが遅いにもかかわらず、『NBA Live』は14%、1億4,000万ドルで3位につけました。『EA Sports UFC』は全体の2%にとどまりました。
モバイルの最大市場の1つである米国で人気の高いスポーツ、アメリカンフットボールとバスケットボールに勢いがあり、全体の62%を占めました。EA Sports タイトルの人気が高いその他の地域はイギリス(5.7%)と日本(5.4%)。この2国では主に『FIFA』から収益が発生しているということです。
2018年にモバイルで最も販売金額が多かったEA Sportsタイトルは『Madden NFL Overdrive Football』で、1年間に1億ドル近くを販売したのだそう。EAはEA Sportsを含む配信タイトル全体の収益で、2018年のゲーム部門世界10位のパブリッシャーでした。
ちなみに2018年に最も稼いだモバイルスポーツゲームは、コナミが配信している『プロ野球スピリッツA』。完全に日本市場向けのゲームでありながら、その規模は1億5,000万ドル以上に達していたということです。
1ドル109円前後の最近の為替レートでざっと約164億円が『プロスピA』から発生。これだけの金額を家庭用ゲーム機向けソフト本編で稼ごうとしたら、価格にもよりますが200万本規模かあるいはそれ以上のセールスが必要になります。