対応デバイスの普及は止まることを知らず、2013年1月には400億ダウンロードも達成したiOSの巨大なアプリ市場ですが、マーケットの大きさはアプリの商業的な成功を、必ずしも保証するものではないようです。
『Gunman Clive』は、Android/iOSデバイス向けに昨年4月にリリースされ、3DSのニンテンドーeショップ向けに向けには欧州で12月に、北米では2013年1月にリリースされた、西部劇を舞台にした横スクロールのアクションゲームです。
このゲームを開発した、スウェーデンのクリエイターBertil Horberg氏が海外コミュニティサイトNeoGAFに直接公開した情報によると、3DS版は欧州版リリースから1ヶ月(北米版からは2週間ほど)でiOS版の売上げを上回りました。
Android版は、Googleその他に特集された45日目に大きく売上げを伸ばしており、3DS版はその勢いには届いていないものの、発売から現在まで好調な売上げ推移を見せています。
iOSのマーケットは非常に大きく、日本でも大量のゲームが日々リリースされていますが、それだけに注目されないタイトルは埋もれがちとも言え、売れ筋とそうでもないアプリの2極化が進んでいるように見えます。
「iOSが遙かに大きなマーケットであることは言うまでもありませんし、ニンテンドーeショップで一夜にして億万長者になることは難しいかもしれません。ただ、マーケティングや誇大宣伝を行えない小さいゲームにとって、eショップは健康的な市場であるように感じます。任天堂から幾らかのプロモーションを受けている間も、頼りきりというわけではないようです」
Gunman Clive Trailer
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=-SNhOhmO0PE&w=571&h=321
ニンテンドー3DSはゲーム機なので、ゲームを操作しやすいように物理ボタンも付いていますし、ユーザーもゲームを主目的としてハードを購入しています。そうした、ユーザーが新しいゲームを探しにアクセスするeショップでの『Gunman Clive』の成功例は、他デベロッパーにとっても良いモチベーションになるかもしれません。
『Gunman Clive』は、欧米の3DSニンテンドーeショップにて1.99ドル/1.99ユーロ/1.79ポンドで配信中。日本のeショップでリリースされるかどうかは不明ですが、iTunes Storeでは170円で、Google Playでは175円で配信されています。