2016年夏にリリースされ世界中で大ヒットを記録した Niantic とポケモンによる位置情報ゲーム『Pokémon GO』(ポケモンGO)。2019年は過去最高を更新するパフォーマンスとなったことが明らかになりました。
調査会社 Sensor Tower によると、iOS / Android の合算で『ポケモンGO』の2019年のダウンロード数は5,500万、売上は8億9,400万ドル(1ドル109円として約974億円)を記録しました。
これまでの最高は配信開始の2016年で8億3,200万ドルでした。2017年は29%減の5億8,900万ドルに落ち込みましたが、コンテンツの拡充やゲーム内外でイベントを実施するなどした結果2018年にはプラスに転じ、38%増の8億1,600万ドル。2019年はさらに10%増の8億9,400万ドルとなりました。
新ポケモンの追加だけでなく、機能追加のアップデートが売り上げに反映。2019年は7月に「GOロケット団」が実装されると、8月に1億1,600万ドル、9月に1億2,600万ドルを記録。それぞれ過去4番目、5番目に売り上げが大きい月となりました。
なおトップ3はいずれも初年度の2016年に記録。配信開始直後の7月が最も多く2億5,600万ドル。次いで8月に1億9,500万ドル、9月に1億4,100万ドルを記録しています。
これまでの累計売上は31億ドルを超えていると見られています。
2019年、『ポケモンGO』は世界5位の売り上げを誇るモバイルゲームでした。4位はKingの『Candy Crush Saga』で11億ドル、6位はミクシィの『モンスターストライク』で8億8,100万ドルでした。世界トップ売上はテンセントの『Honor of Kings』(王者栄耀、Arena of Valor)で15億ドルでした(中国で利用可能なサードパーティ Android ストアからの売上を除く)。
位置情報ゲームジャンルの売り上げを見ると、トップは『ポケモンGO』でした。2位につけたのはスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストウォーク』。日本でしか展開していないにもかかわらず、配信開始から4か月で2億100万ドルを売り上げています。
3位はテンセントの『Let’s Hunt Monsters』。中国のApp Store 限定ながら6,000万ドル以上の規模となっています。4位は『Jurassic World Alive』の2,600万ドル、『ポケモンGO』に続く位置情報ゲームとして Niantic がWBゲームズと組んで2019年6月にリリースした『ハリー・ポッター:魔法同盟』は5番手で、売上は2,300万ドルにとどまりました。
Sensor Tower によれば『ポケモンGO』はこれまでのところ、配信2年目以降で伸ばすことができた唯一の位置情報ゲームです。