Activisionは現地時間10日、9月9日に発売を開始した『Halo』で知られるBungieが開発する新規SFシューター『Destiny』について、初日売上高が5億ドルを突破し、ビデオゲームの新規IPとしては過去最高の記録を樹立したと発表しました。
Activision BlizzardのCEO、Bobby Kotick氏は、ユーザーの高い需要によって受注額が5億円を突破したと述べ、業界にもたらしたマイルストーンは、世界規模で大ヒットを記録するエンターテインメントフランチャイズを制作する当社特有の能力を示すものだとコメントしています。
また、Activision PublishingのCEO、Eric Hirshberg氏は、「当初から、我々は『Destiny』への投資価値を確信していたけれど、それを1日で証明すると考えていた人は多くなかった」と、今作に対する大規模投資は疑念もあった事を振り返っています。
さらに、新規IPとしては業界史上最大のローンチであり、デジタル版の販売額も最大規模となっていると続け、この成功で『Destiny』が今世代を象徴するIPの1つとして、またActivisionの次の10億ドルブランドとなる自信を深めたとしています。
2014年は、5月にUbisoftの『Watch Dogs』が初週400万本を超えるヒットを記録し、新規IPとして歴代最高の売上をマーク(6月末までに800万本)。そのさらに上を行ったActivisionの『Destiny』が今回、その記録を塗り替えました。
なお、ここで言う売上とは、パブリッシャーから小売店やファーストパーティ(今回は同梱版を用意したソニー)へ引き渡された数量で、いわゆる出荷のこと。
目下ハード移行の最中にいますが、両タイトルとも、まだまだアクティブユーザーの多い前世代機と勢いのある現行機とを、マルチプラットフォーム戦略で上手く捉えています。開発費だけでなくプロモーションも世界規模で相当な額に上るので、こうした大規模プロジェクトでリスクを取っていける企業はファーストを含めてもごく僅かでしょうけれど。
海外ではPS3、PS4、Xbox 360、Xbox Oneへ対応する『Destiny』は、国内ではPS3およびPS4用タイトルとして発売。
Destiny ローンチトレーラー
http://youtu.be/Ke20_UR7EhU&w=650
[追記
初日からの5日間で、3億2500万ドルを販売(小売店等から消費者へ)したことが、Activisionより報告されています。