NPDグループから2014年8月期のアメリカビデオゲーム市場レポートが報告されました。引き続きPS4/Xbox Oneが力強いセールスを続け、ハード市場の売上の7割を占めるなど好調な中、ゲーム市場全体では5億6,130万ドルを生成し、前年比+8%となりました。
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好調なハード市場が、ソフト市場の落ち込みをカバー
据置ゲーム機の販売が好調で活性化しているハードウェアは、前年比+116%の1億9,620万ドルを生成。
そんなハード市場を牽引しているのはPlayStation 4。2014年8月も月間首位となり、8ヶ月連続でハードセールスのトップを走っています。
「PS4とXbox Oneと組み合わせたローンチから10ヶ月間の普及台数は、PS3とXbox 360のそれを70%以上上回っている」とNPDグループのLiam Callahan氏はコメント。初日セールスで大きく稼いだローンチ期ほどではないにせよ、好調さは持続しています。
周辺機器・アクセサリ市場は僅かにダウン。前年比-2%の1億3,350万ドルでした。昨年は『Disney Infinity』がリリースされて関連トイが売れたので、今年はそれが無いためにわずかですが売上を落としています。
ソフトチャートトップは『Madden NFL 15』
8月のソフトウェアチャートトップは、この時期の風物詩とも言える人気NFLゲーム『Madden 15』シリーズ最新作『Madden NFL 15』が順当に獲得。ハード販売の勢いを示すように、Xbox Oneには本体同梱セットの販売があったにもかかわらず、PS4版が最も多く販売したという結果になっています。
今年の8月チャートは、『Madden』の他にも『Saints Row IV』や『Disney Infinity』『Tom Clancy’s Splinter Cell: Blacklist』といった多数の新作が発売された昨年のような勢いは無く、トップ10に入った新作は『Madden NFL 15』とコンソール版『Diablo III: Reaper of Souls』の2本のみ。新作のタイトル不足も依然として深刻で、パフォーマンスは前年比で41%減少しているとのこと。
金額ベースでは、前世代機向けが前年比-57%。順調に普及が進んでいるとはいえ、まだ十分なマーケットを確保していない現行機のソフトウェア売上では、ここまでの急激な落ち込みを相殺することは出来ません。結果、前年比で-21%、4,700万ドル減少したソフトウェア市場の売上高は2億3,160万ドルでした。PCソフトを加えても、前年比-22%の2億3,870万ドル。パッケージソフト販売は厳しい状況が続いています。
2014年8月: アメリカチャート トップ10
- Madden NFL 15 (PS4, Xbox One, 360, PS3)
- Diablo III: Reaper of Souls (PS4, Xbox One, 360, PS3, PC) *Ultimate Evil Edition
- Minecraft (360, PS3)
- The Last of Us (PS4, PS3)
- Call of Duty: Ghosts (360, Xbox One, PS4, PS3, PC, Wii U)
- Lego Marvel Super Heroes (360, PS3, Wii U, PS4, 3DS, NDS, Xbox One, Vita, PC)
- Plants vs. Zombies: Garden Warfare (360, PS3, PS4, Xbox One)
- Watch Dogs (PS4, 360, PS3, Xbox One, PC)
- Battlefield 4 (360, PS3, PS4, Xbox One, PC)
- The Lego Movie Videogame (360, 3DS, PS3, Wii U, PS4, Xbox One, Vita)