NPDのマンスリーレポートを受け、任天堂アメリカからも2013年11月のWii Uとニンテンドー3DSに関する販売実績が報告されています。
ホリデー商戦期に入り、任天堂が得意としている季節が到来しました。『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』や『スーパーマリオ 3Dワールド』といった年末タイトルを投入した結果、11月は任天堂ハード全体の売上が100%増加し、ニンテンドー3DSは累計1,000万台に到達しています。
存在感を見せるニンテンドー3DS
ニンテンドー3DSはトップセラーを逃したものの、月間77万台近くを販売。累計は1,050万台になりました。2ヶ月目の『ポケモンX・Y』は、ダウンロード版との合算でそれぞれ22.5万本以上を販売。累計販売本数を235万本強としています。また2014年にかけても競争力を維持すべく、任天堂アメリカは『ポケモンX・Y』とNintendo 2DSとのバンドルセットを発表しています。
ニンテンドー3DS用ソフトとして6つ目のメタスコア90以上を獲得した『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2(The Legend of Zelda: A Link Between Worlds)』は、初月で28万本を販売(ダウンロード版含む)。『神トラ2』仕様のあのゴールド名3DS LL同梱セット販売分を含めると(ダウンロードコード版が付属しています)、40.5万本になるということです。
旧作タイトルも、ホリデー商戦に入って前月比で販売本数が増加。2013年に発売された『ドンキーコング リターンズ 3D』(2013年5月発売、140%増)や『ルイージマンション2』(2013年3月発売、105%増)に加えて、『ペーパーマリオ スーパーシール』(2012年11月発売、280%増)、『マリオカート7』(2011年12月発売、130%増)、『スーパーマリオ 3Dランド』(2011年11月発売、235%増)と2012年以前に発売されたソフトも100%以上の増加を見せています。
ニンテンドーDS時代の爆発的な数字ではありませんが、3DSは初年度の勢いを取り戻し、2年連続での減少を回避しています。
苦戦が続くWii U
2年連続でマリオ頼みになったWii Uのハード売上は、前月比で340%増加。具体的な数字は任天堂公式からは発表されていませんが、これまでの数字を追っていく限り23万台前後ではないかと推測されているとのこと。
Wii Uはハード普及に必要な人気ジャンル、タイトル数を揃えられずにいることや(スポーツ、FPS、特定AAAタイトル等)、任天堂自身からも新作タイトルの発表が滞り、将来への不安も大きいことから、年末を迎えても大きな波を作れずにいます。
『スーパーマリオ 3Dワールド』はメタスコア94と非常に高い評価を得ているものの、国内と同様売上は冴えず。初月の販売本数は『スーパーマリオ』本編新作としては物足りない21.5万本に止まりました(ダウンロード版を含む)。