【ピクミン4】シリーズ歴代最多売上をすでに達成、すべての地域で過去作を上回る初動規模


ピクミン4

 

任天堂が2023年7月に発売した Nintendo Switch ソフト『ピクミン4』。決算発表の中でも好調が伝えられていますが、10月末の時点で実売が250万本を突破し、『ピクミン』シリーズとして歴代最多の累計販売本数を記録していることが明らかになりました。「2024年3月期 第2四半期決算説明会/ 経営方針説明会(オンライン)」にてオフィシャルに報告されています。

発売開始から2023年9月末までに世界261万本のセルイン(出荷)を記録している『ピクミン4』。セルスルー(実売)の方も好調なようで、10月末までに世界 250 万本を突破していることが任天堂から報告されています(数字は任天堂の推計値)。この 250 万本という数字は『ピクミン』シリーズとしてみた場合に過去最高の累計販売本数に達しており、地域別にみてもすべての地域で過去タイトルを上回る初動販売となっているとのこと。

『ピクミン』シリーズは第1作目が2001年にニンテンドーゲームキューブで発売。CMソング「愛のうた」も話題となりました。謎の星に不時着した主人公オリマーが、その星で出会う不思議な生き物「ピクミン」の力を借りて星を探索し、宇宙船のパーツを探し集め、故郷ホコタテ星への帰還を目指します。

『ピクミン』はその後シリーズ化され、ゲームキューブで『2』が、Wii Uで『3』が発売されています。スピンオフの横スクロールアクション『Hey! ピクミン』もニンテンドー3DSで発売。

本編が発売されたハードの普及や勢いの関係もあって、『ピクミン』シリーズはこれまで、あまり売れ筋のタイトルではありませんでした。しかし Nintendo Switch で発売された『ピクミン3 デラックス』は累計240万本を突破し、歴代最多販売を記録。ユーザーからの関心は低くないことを証明します。

そこから『ピクミン4』までの間に短編アニメ『ピクミン ショートムービー』のYouTubeでの無料公開や、Niantic との共同開発によるモバイルアプリ『ピクミンブルーム』の配信も行われ、認知度を拡大する取り組みが積極的になってきます。

また『ピクミン4』の発売に向けては電車内のモニターでクイズ番組を放送したり、ピクミンの世界を掘り下げるポータルサイトの立ち上げ、『ピクミン1』『ピクミン2』のスイッチ版を配信するなどさまざまな施策を行っています。ピクミンの世界観にあわせた商品展開も行われるようになりました。

新作まで間隔が空く傾向にある『ピクミン』シリーズ。『2』から『3』まで9年。『3』から『4』までも10年かかりました。『ピクミン4』のプロデューサーである手塚卓志氏は海外メディアとのインタビューで「(シリーズ過去作ほど)お待たせしないよう頑張ります」と次回作についてコメントしています。


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