市場調査会社NPDグループから、2020年11月の米国ゲーム市場規模が報告されています。11月は後半にホリデー商戦がスタートすることもあり、支出が大きく伸びる時期。
今年は特に次世代機 PlayStation 5 や Xbox Series X|S が発売を迎えたことで、特にハードウェア市場が58%増と活発でした。全体でも35%増の69億7,300万ドルと過去最大規模まで拡大しています。
Contents
米国ゲーム市場規模
月間
- ハードウェア : 14億1,500万ドル(+58%)
- ゲームコンテンツ : 52億4,400万ドル(+32%)
- 周辺機器・アクセサリ類 : 3億1,400万ドル(+8%)
- 合計 : 69億7,300万ドル(+35%)
年間(1-11月)
- ハードウェア : 39億5,700万ドル(+34%)
- ゲームコンテンツ : 384億3,900万ドル(+21%)
- 周辺機器・アクセサリ類 : 20億7,100万ドル(+22%)
- 合計 : 444億6,800万ドル(+22%)
2020年11月のゲーム市場は過去最大の70億ドル規模に達し、前年11月と比較して35%の増加。年初来の売上高は約445億ドルとなり、前年同時期と比べ22%拡大しています。
ソフトウェア : 『Call of Duty』
2020年11月 月間チャート トップ20
- (–) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (–) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (–) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (2) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (13) NBA 2K21* – Take-Two Interactive
- (–) Hyrule Warriors: Age of Calamity(ゼルダ無双 厄災の黙示録)* – 任天堂
- (3) Watch Dogs: Legion – Ubisoft
- (7) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (1) FIFA 21 – Electronic Arts
- (–) Demon’s Souls – SIE
- (11) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (6) Super Mario 3D All-Stars (スーパーマリオ 3D コレクション)* – 任天堂
- (–) Just Dance 2021 – Ubisoft
- (20) New Super Mario Bros. U Deluxe (New スーパーマリオブラザーズ U デラックス)* – 任天堂
- (26) Luigi’s Mansion 3* – 任天堂
- (5) Mario Kart Live: Home Circuit (マリオカートライブ ホームサーキット) – 任天堂
- (15) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (14) Marvel’s Avengers – スクウェア・エニックス
- (24) Mortal Kombat 11 – Warner Bros. Interactive
- (12) Ghost of Tsushima – SIE
ソフトウェア1位は『Call of Duty: Black Ops: Cold War』。2020年最大のローンチを記録し、発売初月ながら PlayStation と Xbox 両方のプラットフォームで年間1位に立っています。『Call of Duty』シリーズは米国で最も人気のあるゲームフランチャイズの1つであり、初月1位をマークしたのはこれで13年連続です。
2位は『アサシン クリード』シリーズ最新作の『Assassin’s Creed: Valhalla』でした。一時は疲弊したアサクリシリーズですが、売上は回復。『CoD』には及ばなかったものの、発売月で年間7位につける滑り出し。2012年に発売された『アサシンクリードIII』以降では最も初月売上が大きく、11月の好セールスに貢献しています。
Ubisoft タイトルとしてはまた、13位に入った『Just Dance 2021』も好調な初月売上を記録。2011年の『Just Dance 3』に次いで過去2番目のセールスとなりました。
3位に入ったのは SIE の『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』。PlayStation プラットフォームで発売されたスーパーヒーローゲームとしては『Marvel’s Spider-Man』に次ぐ歴代2位のローンチを記録しており、悪くない滑り出しです。
任天堂タイトルも好調でした。任天堂のタイトルはデジタル販売分が含まれていませんが、11月もトップ20のうち8タイトルがチャートイン。新作『ゼルダ無双 厄災の黙示録』は6位に入りました。
『あつまれ どうぶつの森』は8位、『マリオカート8 デラックス』は11位と堅調です。『ルイージマンション3』は前月26位から15位へジャンプアップ。『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』も20位から14位へ順位を上げています。
2020年 年間 トップ10
- (–) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (1) Call of Duty: Modern Warfare – Activision Blizzard
- (2) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (3) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (4) The Last of Us: Part II – SIE
- (5) Ghost of Tsushima – SIE
- (–) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (6) Final Fantasy VII: Remake – スクウェア・エニックス
- (7) Marvel’s Avengers – スクウェア・エニックス
- (8) Super Mario 3D All-Stars (スーパーマリオ 3D コレクション)* – 任天堂
過去12か月の売上トップ10
- (1) Call of Duty: Modern Warfare – Activision Blizzard
- (–) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (3) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (4) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (5) The Last of Us: Part II – SIE
- (7) Ghost of Tsushima – SIE
- (2) Star Wars: Jedi: Fallen Order – Electronic Arts
- (9) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (–) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (10) Final Fantasy VII: Remake – スクウェア・エニックス
Nintendo プラットフォーム トップ10
- (–) Hyrule Warriors: Age of Calamity (ゼルダ無双 厄災の黙示録)* – 任天堂
- (3) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (4) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (2) Super Mario 3D All-Stars (スーパーマリオ 3D コレクション)* – 任天堂
- (9) New Super Mario Bros. U Deluxe (New スーパーマリオブラザーズ U デラックス)* – 任天堂
- (–) Just Dance 2021 – Ubisoft
- (12) Luigi’s Mansion 3 (ルイージマンション3)* – 任天堂
- (1) Mario Kart Live: Home Circuit (マリオカートライブ ホームサーキット) – 任天堂
- (5) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (7) The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)* – 任天堂
PlayStation プラットフォーム トップ10
- (–) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (–) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (–) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (2) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (–) Demon’s Souls – SIE
- (9) NBA 2K21* – Take-Two Interactive
- (1) FIFA 21 – Electronic Arts
- (3) Watch Dogs: Legion – Ubisoft
- (4) Ghost of Tsushima – SIE
- (–) Sackboy: A Big Adventure – SIE
Xbox プラットフォーム トップ10
- (–) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (–) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (3) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (2) Watch Dogs: Legion – Ubisoft
- (8) NBA 2K21* – Take-Two Interactive
- (1) FIFA 21 – Electronic Arts
- (9) Marvel’s Avengers – スクウェア・エニックス
- (6) Call of Duty: Modern Warfare – Activision Blizzard
- (5) Star Wars: Squadrons – Electronic Arts
- (4) NHL 21 – Electronic Arts
ハードウェア : Nintendo Switch が台数1位、PS5は歴代最多売上高
PlayStation 5 と Xbox Series X|S が発売され大きな盛り上がりを見せたコンソール市場。ただ販売台数1位となったのは Nintendo Switch でした。Switch の月間1位はこれで24か月連続です。売上高は前年同月比で58%増の14億1,500万ドル。記録的な規模です。
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最も大きな売上高を記録したのは PlayStation 5 でした。初月の売上高としては、2013年11月のPlayStation 4 を上回り過去最高を達成しています。
PS5 の価格は通常版は500ドル、デジタルエディションは400ドル。一方、Nintendo Switch の300ドル(Switch Liteは200ドル)です。そのため台数面では Nintendo Switch に軍配が上がったものの、売上高では PS5 が11月のトップでした。
PS5 / Xbox Series X|S に対する需要は非常に強く、供給が潤沢であればさらに売上を伸ばすことができただろうと NPD は指摘しています。
新型ゲーム機の発売に伴い、周辺機器・アクセサリ市場も拡大。新しいゲーム機向けにオプションのコントローラーを購入する動きが活発で、8%増の3億1,400万ドルを記録しています。最も売れたのは PlayStation 5 用コントローラー「DualSense」でした。「DualSense」は今回コントローラーとして、販売個数と売上高の両方で米国史上最大を記録したということです。