ワクチン接種が広がるものの新型コロナの脅威がまだまだ収まらない中、アメリカのゲーム市場は2021年3月も好調です。
市場調査会社 NPD グループの報告によれば、2021年3月の米ゲーム市場規模は56億ドルを突破し、前年同月と比べ18%増加。3月として過去最高の売上高を記録しています。伸びが顕著だったのはハードウェア市場。Nintendo Switch や PlayStation 5 が牽引して47%増加。6.8 億ドルを記録しました。
- ハードウェア : 6億8,000万ドル(+47%)
- コンテンツ : 46億2,800万ドル(+14%)
- 周辺機器・アクセサリ : 3億ドル(+26%)
- 合計 : 56億800万ドル(+18%)
※コンテンツはパッケージ版およびデジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、家庭用ゲーム向けサブスクリプション支出、クラウド、モバイル、携帯型ゲーム機、PC、VR機器向けコンテンツを含む(モバイル支出のデータはSensor Towerより提供)
2021年第1四半期の市場規模も過去最高を記録。第1四半期の個人消費は計149億ドルに達し、2020年の同時期と比べ30%増加。2020年、新型コロナの影響が強く出始めたのが3月下旬頃でした。2021年、ワクチン接種が進んでいるとはいえ、パンデミックはまだ続いています。そして2020年のこの時期はまだ発売されていなかった PlayStation 5 / Xbox Series X|S の寄与もあります。実際、ハードウェア市場の伸びが最も大きく、昨年と比べ81%増加しました。
- ハードウェア : 14億500万ドル(+81%)
- コンテンツ : 127億9,800万ドル(+25%)
- 周辺機器・アクセサリ : 7億1,700万ドル(+42%)
- 合計 : 149億2,000万ドル(+30%)
※コンテンツはパッケージ版およびデジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、家庭用ゲーム向けサブスクリプション支出、クラウド、モバイル、携帯型ゲーム機、PC、VR機器向けコンテンツを含む(モバイル支出のデータはSensor Towerより提供)
ソフトウェア : 『モンハンライズ』は初登場2位
NPD の集計データは基本的に、小売店におけるパッケージ版売上に基づいています。パブリッシャーから直接提供されるデジタル販売データも含まれます。ただしすべてのメーカーがデジタル販売データを提供しているわけではなく、たとえば任天堂は自社の販売分を共有しておらず、アクティビジョン・ブリザードは Battle.net での売上を開示していません。
チャートは販売本数ではなく「売上高」で順位付けされています。ゲーム本編のみの売上であり、ゲーム内支出は含まれません。
2021年3月 US チャート トップ20
- (2) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (–) Monster Hunter: Rise (モンスターハンターライズ) – カプコン
- (–) Outriders – スクウェア・エニックス
- (1) Super Mario 3D World + Bowser’s Fury (スーパーマリオ 3Dワールド)* – 任天堂
- (4) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (9) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (7) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (10) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (16) Super Mario 3D All-Stars (スーパーマリオ 3D コレクション)* – 任天堂
- (8) Minecraft – 複数メーカー
- (11) Call of Duty: Modern Warfare – Activision Blizzard
- (14) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (19) Pokemon: Sword/Shield (ポケットモンスター ソード・シールド)* – 任天堂
- (15) Mortal Kombat 11 – Warner Bros. Interactive
- (65) Crash Bandicoot 4: It’s About Time – Activision Blizzard
- (20) The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)* – 任天堂
- (5) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (13) NBA 2K21* – Take-Two Interactive
- (22) Super Mario Party (スーパー マリオパーティ)* – 任天堂
- (12) FIFA 21 – Electronic Arts
*デジタル販売を含まず
ソフト売上トップは『Call of Duty: Black Ops – Cold War』が返り咲き。月間トップならびに第1四半期トップならびに過去12か月の売上トップを記録しています。
早くもモンハンシリーズ史上2位の累計売上に
ハードウェア販売が好調な Nintendo Switch は、ソフト売上でも存在感を見せています。3月は上位20タイトルのうち7つを占めました。初登場2位に入ったカプコンの『モンスターハンターライズ』は Nintendo Switch 向けソフトとして売上トップ。
また『モンハンライズ』は発売1か月にして、米国における『モンスターハンター』フランチャイズの累計売上2位につけています。トップは2018年にマルチプラットフォームで発売された『モンスターハンター:ワールド』。
Nintendo Switch を含むマルチ展開がなされた『クラッシュ・バンディクー4: とんでもマルチバース』は、2月の65位から3月は15位に浮上。NPD によればトップ20内への復帰、売上に最も貢献したのは Nintendo Switch 版でした。
米国で最も売れたレースゲーム
任天堂プラットフォームを引っ張る任天堂タイトルも好調です。先月1位でデビューした『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』は今月4位に、『マリオカート8 デラックス』は6位に入りました。ど定番タイトルとして Nintendo Switch のローンチ期間から売れ続けている『マリカ8』。Wii U 時代から数えると最初の発売から7年になるわけですが、今や米国史上もっとも売れたレースゲームになったそうです。
このほか、3月からチャートの集計スタイルが若干変化。複数パブリッシャーが発売している『Minecraft』は、プラットフォームを分けず『Minecraft』として統合。またバージョン違いで別タイトルゆえ個別集計されていた『ポケットモンスター ソード・シールド』も合算されるようになりました。
2021年 年間トップ10
- (1) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (2) Super Mario 3D World + Bowser’s Fury (スーパーマリオ 3Dワールド)* – 任天堂
- (3) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (–) Monster Hunter: Rise (モンスターハンターライズ) – カプコン
- (4) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (7) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (6) Minecraft – 複数メーカー
- (5) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (8) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (–) Outriders – スクウェア・エニックス
過去12か月の売上トップ10
- (1) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (4) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (2) Call of Duty: Modern Warfare – Activision Blizzard
- (5) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (6) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (3) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (7) The Last of Us: Part II – SIE
- (8) Ghost of Tsushima – SIE
- (9) Super Mario 3D All-Stars (スーパーマリオ 3D コレクション)* – 任天堂
- (10) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
Nintendo プラットフォーム トップ10
- (–) Monster Hunter: Rise (モンスターハンターライズ) – カプコン
- (1) Super Mario 3D World + Bowser’s Fury (スーパーマリオ 3Dワールド)* – 任天堂
- (2) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (3) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (5) Super Mario 3D All-Stars (スーパーマリオ 3D コレクション)* – 任天堂
- (4) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (7) Pokemon: Sword/Shield (ポケットモンスター ソード・シールド)* – 任天堂
- (8) The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)* – 任天堂
- (10) Super Mario Party (スーパー マリオパーティ)* – 任天堂
- (16) Luigi’s Mansion 3 (ルイージマンション3)* – 任天堂
PlayStation プラットフォーム トップ10
- (1) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (2) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (–) Outriders – スクウェア・エニックス
- (5) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (4) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (9) Call of Duty: Modern Warfare – Activision Blizzard
- (6) Minecraft – Microsoft
- (11) Ghost of Tsushima – SIE
- (7) NBA 2K21* – Take-Two Interactive
- (12) Mortal Kombat 11 – Warner Bros. Interactive
Xbox プラットフォーム トップ10
- (1) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (3) Assassin’s Creed: Valhalla – Ubisoft
- (–) Outriders – スクウェア・エニックス
- (4) Call of Duty: Modern Warfare – Activision Blizzard
- (9) Mortal Kombat 11 – Warner Bros. Interactive
- (2) Madden NFL 21 – Electronic Arts
- (6) Forza Horizon 4 – Microsoft
- (–) It Takes Two – Electronic Arts
- (16) Marvel’s Avengers – スクウェア・エニックス
- (22) Watch Dogs: Legion – Ubisoft