【比較】『聖剣伝説3』リメイク版(PS4/Switch)の特徴やオリジナル版(SFC)との違い


聖剣伝説3 TRIALS of MANA

 

1995年にスーパーファミコンで発売されたアクションRPG『聖剣伝説3』が、25年の時を経て現行機種でフルリメイク。『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』(対応プラットフォーム :PlayStation 4/Nintendo Switch/Steam)として蘇ります。

6人のキャラクターの中から主人公1人と仲間2人を選び、その組み合わせによって物語が展開する「トライアングルストーリー」、また育成面においても「光」と「闇」に分岐していく、何度も楽しめる作りとなっているのが特徴。

『聖剣伝説3』はこれまでリマスターもされておらず、リメイクされるのは今回が初めて。リメイク版はオリジナル版からどのような進化・変化を遂げた内容となっているのでしょうか。

トレーラー

進化形としてのリメイク

スーパーファミコン版『聖剣伝説3』は日本国内でのみ発売され、海外では発売されていませんでした(海外版『聖剣伝説コレクション』でようやくデビュー)。

元作品が海外で出ていなかったということもあり、『3』をオリジナル版を尊重した『聖剣伝説2』と同じ方向性でリメイクしても海外ファンには伝わらない。加えて、日本のファンからはリメイクするにあたっての期待も大きい。

そこで『3』らしさを残しつつも、“進化形としてのリメイク”が行われています。オリジナル版を遊んだユーザーでも新しい体験ができ、初めて遊ぶユーザーは現代風のゲームとして楽しんでもらえるよう制作されています。

各機種版の仕様比較

各バージョンの特徴は次の通りです(リメイク版は判明分)。

SFCSwitchSwitchPS4
聖剣伝説3聖剣伝説コレクション - Switch聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ - Switch聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ - PS4
グラフィック2D2D3D3D
プレイ人数1 – 2人1 – 2人1人
キャラクターボイス
サウンドアレンジ
全60曲をアレンジ収録
オリジナル音源
アレンジ楽曲と切り替え可能
バトルシステムの再構築
見た目チェンジ
クラスリセット
新エピソード
クラス4
強くてニューゲーム

すぐに気がつくのはグラフィックの変化。原作は2Dドット絵でしたが、リメイク版はフル3D。現在『聖剣伝説』シリーズのイラストを手がけているHACCANさんのイラストが、画面内でそのまま動くよう表現されています。

またリメイク版では30人以上のキャラクターにボイスがついたり、アレンジ楽曲が収録。3Dに変わったことで、イベント演出も変化しているといいます。

バトルシーンはアクションRPGとしてアクション性が高められています。通常攻撃は「弱攻撃」「強攻撃」の2種類になり、組み合わせてコンボを出すことも可能。また「ジャンプ攻撃」も導入されました。

キャラクターが成長するにつれ、使えるアクションも増えていきます。とはいえ、アクション“RPG”なので、キャラクターのレベルが上げていけば、プレイヤースキルはそこまで重要ではありません。

見た目チェンジ、クラスリセット

『聖剣伝説3』のキャラクターはレベルアップとは別にクラスチェンジを行い能力を強化することができます。クラスチェンジをすると新たな技・魔法などスキルを習得することができ、またクラスチェンジによってキャラクターの見た目(衣装)も大きく変化します。

この時の衣装が好きなんだけどなというときに、リメイク版では現状のクラスの能力を保ちながら見た目だけ以前のクラスに変更することができる「見た目チェンジ」という機能が搭載。お気に入りの衣装のまま冒険することができます。

また、「クラスリセット」という機能も搭載されています。「女神の天秤」というアイテムを使うことでクラス1の状態に戻すことが可能に。別のクラスへ育成していくことができるようになりました。

アビリティ

『聖剣伝説』に『ファイナルファンタジー』シリーズなどでおなじみアビリティシステムが搭載。様々な効果のあるアビリティ(能力)を装備して、冒険を有利にすすめることができます。その数は300種以上。

新エピソード&クラス4

リメイク版では新たなエピソードが追加。「クラス4」の存在を知った主人公たちは、クラスチェンジするためにそれぞれの縁の地へ向かうことになります。

オリジナル版ではクラス3までクラスチェンジを行うことが可能でしたが、リメイク版では新たに「クラス4」が追加。光と闇にそれぞれ1つずつ用意されており、見た目の変化だけでなくクラス4固有の武器・特殊攻撃が登場します。

新エピソードを完了したセーブデータがあると、「強くてニューゲーム」を選択可能に。一分のデータを引き継いで最初からプレイすることが可能となります。主人公や、仲間に選んで新エピソードまでをクリアしたキャラクターは、次回以降のプレイ時にクリア時のレベルが引き継がれます。多くのキャラクターのストーリーを体験するときに便利。

原作をNintendo Switchで遊ぶ

2017年に『聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-』『聖剣伝説2』『聖剣伝説3』のシリーズ3作品を1つにまとめた『聖剣伝説コレクション』がNintendo Switchで発売され、原点を遊べるようになりました。

中でも『聖剣伝説3』はシリーズ前2タイトルとは異なり、バーチャルコンソール展開などがなかったため、ようやく再訪機会が訪れました。

クイックセーブ機能が追加されているものの、その他の部分は基本的にオリジナル版そのまま。バーチャルコンソール的な、いわゆるベタ移植。

懐かしく、そして当時のスクウェアのドット絵技術の高さを感じられる表現豊かなグラフィック、音源で楽しむことができます。

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