Amazonの電子書籍端末「Kindle」シリーズ。Kindle本はアプリでも読むことができますが、読書に特化した電子書籍リーダーなら、より集中して読むことができます。疲れにくく長時間でも読みやすい。バッテリーも長持ち。
Kindleは巨大なAmazonがストアを運営していることもあって、サービス終了の不安も他と比べて小さく、そのため電子書籍リーダーもKindleシリーズが人気です。
Kindleシリーズは2019年現在、3モデルで展開されています。エントリーモデルの「Kindle」、ミドルレンジの「Kindle Paperwhite」、そして最上位、ハイエンドモデルの「Kindle Oasis」。
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Kindle デバイス スペック比較
各モデルの2019年現行販売機種のスペックは次のとおりです。最上位の「Kindle Oasis」は約3万円からと他2機種に比べて高価ですが、その分他にないさまざまな機能が備わっています。
価格
価格面ではエントリーモデルの「Kindle」が最安。1万円を切る価格から購入できます。セール時には5,000円台で買えることもあり、安く電子書籍リーダーを体験してみたいという方には最適です。新モデルではフロントライトが搭載され、従来より読みやすくなりました。
容量
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Oasis |
---|---|---|
4GB | 8GB / 32GB | 8GB / 32GB |
ストレージは「Kindle」が4GB、「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」は8GBまたは32GBとなっています。容量が大きければそれだけファイルを保存可能。
活字なら主に文字データだけなので小容量でもたくさん保存できますが(公式には4GBで一般的な書籍を数千冊)、マンガは1冊で数十MBになってくるので、容量が小さいとすぐに使い切ってしまいます。
マンガを大量に保存して持ち歩く。という使い方を考えているのであれば4GBや8GBでは不安。マンガは1冊数十MBはあり、8GBで保存できるのは約130冊ほど。巻数が多いマンガを何作品かいつでも読める状態にしておきたいのであれば、32GBモデルのある「Kindle Paperwhite」か「Kindle Oasis」がオススメ。
マンガはそれほど読まないし保存しておかない、あるいは1度に最大10冊しか保存できない Kindle Unlimited や Prime Reading が中心という方は4GB / 8GBで足りる場合も多いかと思います。
なお購入した本は、Amazonのクラウドサービスに保存しておけます。読みたいときにダウンロード。本体に入りきらないというときも心配ありません。やや手間ですけれど。
解像度
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Oasis |
---|---|---|
6インチ / 167ppi | 6インチ / 300ppi | 7インチ / 300ppi |
ディスプレイサイズは、「Kindle」「Kindle Paperwhite」が6インチ、「Kindle Oasis」だけが7インチを持っています。
画面解像度「ppi」(ピクセル パー インチ)は、「Kindle」が167ppi。これに対して「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」は300ppiです。
小説など活字は問題ないですが、マンガなど小さい文字がある電子書籍を読もうとすると、167ppi解像度の「Kindle」では潰れたりガタガタして少し読みにくいことがあります。読めないほどではないですけれど。
一方、高精細な300ppi解像度の「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」は綺麗で滑らか。くっきり美しい文字で読書をすることができます。とはいえ、マンガを読む場合、この解像度でも6インチの「Kindle Paperwhite」では少々厳しいときがあります。1インチの差ですが、7インチの「Kindle Oasis」がよりオススメ。
「Kindle Oasis」は他モデルと比べてフロントライトも多く、明るさ自動調整機能も搭載。どこで読むときも最適な明るさで読書をすることができます。目にも優しい。
防水機能
1人でゆっくりのんびりとできるバスタイムに「お風呂読書」を楽しむこともあるのでは。Kindleシリーズは「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」に、水深2メートルの真水に最大60分まで耐えられるIPX8等級の防水機能が搭載。故障の不安なく安心して「お風呂読書」を楽しむことができます。
エントリーモデルの「Kindle」は、残念ながら防水に対応していません。
キャンペーン情報(広告) ありかなしか
Kindleは広告つき(キャンペーン情報あり)モデルと、なしのモデルがあり、広告月のほうが2,000円安く販売されています。広告はロック画面に表示され、広告画面をスワイプして解除する一手間がかかります。
まったく気にならないというのであれば安い広告ありモデルで問題ないでしょうけれど、長く使っていこうとする上で、広告表示がだんだんストレスになってくる、集中の妨げになることも。であれば、広告なしモデルを購入したほうが良いでしょうね。差額は2,000円です。
Wi-Fiモデル か Wi-Fi+4Gモデル か
「Kindle Paperwhite」と「Kindle Oasis」は、Wi-Fiモデルに加えて、Wi-Fi + 4G モデルがあります。ダウンロード済みの本はインターネット接続なしで読書ができるので、あらかじめ自宅などWi-Fi環境のある場所で電子書籍をダウンロードしておけば、通信なしで読むことができます。
4Gモデルは無料で4G回線を使用可能。自宅にWi-Fi環境がない、思い立ったときにすぐにダウンロードしたい、出張などで絶えず移動が多いなどの場合は4Gモデルが便利です。とはいえ、Wi-FiモデルとWi-Fi+4Gモデルの価格差は5,000〜6,000円あり、よほど4G回線を必要としていない限りはWi-Fiモデルで十分かと思います。スマホのような使いかたはしないですからね。
おわりに
というわけで「Kindle端末3モデル「無印」「Paperwhite」「Oasis」それぞれの特徴や違い」という話題でした。
無印Kindleは最安だと5,000円台から買える機会もあるコスパの良い電子書籍リーダーですが、解像度で他2機種に劣りマンガに不向きであることや、防水機能もないため、お風呂で読書する機会の多い自分にとっては選択肢から外れます。
容量に関しては、どれだけ一気読みする機会があるかで選びます。Kindleは容量無制限で好きなだけ保存しておけるクラウドサービスを利用できるので、その都度ダウンロードして読めばいいからです。いつでも読み返したいお気に入りの本、手元に残しておきたい本をデバイスに保存しておき、あとはクラウドへ。
8GBモデルはマンガ約130冊を本体ストレージに保存できます。32GBなら約650冊ほど。数十巻におよぶマンガが何作品もあって、それらをいつでも読み返せる状態にしておきたいと考えるならストレージは大きいほうが良いですね
Kindle端末は、FireタブレットなどのようにSDカードを使って容量を増やすことはできません。自分の使い方に合わせた容量モデルを購入するようにしましょう。
自分は今は「Kindle Paperwhite」で満足していますが、「Kindle Oasis」も使ってみたい。
無印 Kindle こういう人にオススメ
- 初めて電子書籍リーダーを購入する
- できるだけ安い電子書籍リーダーがほしい
- 軽量モデルがいい
- マンガはそれほど読まない
Kindle Paperwhiteはこういう人にオススメ
- 高解像度で電子書籍を読みたい
- お風呂読書に適した電子書籍リーダーがほしい
- 漫画を含むたくさんの電子書籍を持ち運びたい
- お手頃価格で十分な機能がほしい
Kindle Oasisはこういう人にオススメ
- 高解像度で電子書籍を読みたい
- お風呂読書に適した電子書籍リーダーがほしい
- 漫画を含むたくさんの電子書籍を持ち運びたい
- 6インチ画面では物足りない
- 片手で持って読書をしたい
おまけ Amazonプライム特典でKindle本を読む
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Kindleは白黒なので、雑誌などカラーの電子書籍を読むのには不向き。カラーで読みたいときにはタブレットが便利です。「Fire HD 8」はコスパの良さが魅力の8インチタブレット、9.7インチRetinaディスプレイ搭載「iPad」も、現行iPadとしては安価に購入できます。