スクウェア・エニックスが 2020 年 4 月に Nintendo Switch / PlayStation 4 / Steam 向けソフトとして発売した『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』。1995 年 9 月発売のスーパーファミコン用アクション RPG『聖剣伝説3』をフルリメイクしたタイトルで、現代向けにグラフィックの向上やシステムのブラッシュアップなどが施されています。
オリジナル版を尊重した良リメイクで、評価も上々。家庭用ゲーム機版の売上はスイッチも PS4 も確認できる限りで国内 10 万本(パッケージ版)を突破するスマッシュヒットを記録しています。
スクエニとしても本作のヒットは予想以上だったようで、第1四半期の決算説明会で松田社長は「販売は好調で、当初の想定を大きく上回っている」と評価しています。
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『聖剣伝説 3 ToM』はスクエニの当初想定を大きく上回るヒット
スクエニの 2021 年 3 月期の第 1 四半期(2020 年 4 − 6 月)は、HD ゲーム売上高が前年同期比 316% 増の 341 億円を記録。営業利益も 100 億円を大きく上回りました。
第1四半期の好業績に貢献した新作タイトルは『FINAL FANTASY VII REMAKE』と『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』。
『FF7R』は利益率の高いデジタル販売の増加が主な理由として挙げられており、6 月末までに 500 万本弱のヒット。8月に入って累計 500 万本突破がアナウンスされています。一方、『聖剣3』は当初の想定を大きく上回る好調な販売であると説明。このほか、過去作のリピート販売の拡大が利益に貢献しました。
『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』はファミ通調べの国内推定販売本数(パッケージ版)が、確認できるかぎりで PS4 版が 13 万本、スイッチ版が 10 万本を超えるスマッシュヒットを記録。ダウンロード版の売上は、任天堂が発表したニンテンドーeショップの 2020 年上半期ランキングでは 23 位に入りました。
スクエニ公式から○○万本突破のアナウンスはないものの、松田社長から “当初の想定を大きく上回っている” と好調ぶりが報告。内容面での評価だけでなく、売上に関しても『聖剣伝説』シリーズにとって明るい話題となりました。
Q. 「FINAL FANTASY VII REMAKE」以外の HD ゲームの新作や過去作の販売状況は?
A. 「聖剣伝説 3 TRIALS of MANA」の販売は好調で、当初の想定を大きく上回っている。過去作に関しては、特別なプロモーションを行ったわけではないものの、当社の有力 IP を中心としたリピート販売がデジタルで増加している。また、HD ゲームではないが、スマートフォン向けゲームの売り切り型の売上高も第 1 四半期に増加している。
『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』は無料体験版も配信中。過去の聖剣リメイクの件から躊躇している、あるいはクオリティが不安だという方は、まずは体験版をプレイして新しい『聖剣伝説』に触れてみてはいかがでしょうか。