NPDグループから2019年3月の米国ゲーム小売市場規模が報告。ハードウェア、ソフトウェア、周辺機器・アクセサリ、ゲームカードへの支出は、前年同月比で11%減の12億ドルでした。すべての部門が前年実績に対して減少したことから2桁減となっています。1〜3月期の市場規模は2%減の32億ドルでした。普及期を過ぎたハードウェアが13%減少したことが響きました。
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ソフトウェア
ソフトウェアの2019年3月の売上高は11%減の5億4700万ドル。Q1売上高は2%増加して15億ドルでした。月間1位を獲得したのはUbisoftの『The Division 2』。Ubisoftとして歴代6位につけるローンチ規模となっており、『キングダムハーツ3』に次いで、2019年ここまでの売上2位に入りました。
3月の2位はフロム・ソフトウェアとActivisionの『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』がランクイン。年間8位につけており、フロム・ソフトウェアとしては『Dark Souls III』に次ぐ歴代2位のローンチとなりました。3位の『MLB 19: The Show』はフランチャイズ史上最高の月間売上を記録。野球ゲームのセールス記録を更新しました。『Devil Cry 5』は4位。これまで最も好調なスタートを切った『 Devil May Cry 4』に次ぐ、シリーズ2位の初月販売となっています。任天堂の『ヨッシー クラフトワールド』は9位でした。
2019年3月 U.S.チャート トップ10
- Tom Clancy’s The Division 2
- Sekiro: Shadows Die Twice
- MLB 19: The Show
- Devil May Cry 5
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)
- Red Dead Redemption II
- NBA 2K19
- Grand Theft Auto V
- Yoshi’s Crafted World (ヨッシー クラフトワールド)
- Call of Duty: Black Ops 4
2019年1-3月 トップ10
- Kingdom Hearts III キングダム ハーツ III
- The Division 2
- Anthem
- Resident Evil 2 (バイオハザード RE:2)
- Red Dead Redemption II
- Jump Force (ジャンプフォース)
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)
- Sekiro: Shadows Die Twice
- Call of Duty: Black Ops 4
- New Super Mario Bros. U Deluxe (Newスーパーマリオブラザーズ U デラックス)
過去12ヶ月の人気ソフト トップ10
- Red Dead Redemption II
- Call of Duty: Black Ops 4
- NBA 2K19
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)
- Madden NFL 19
- Marvel’s Spider-Man
- God of War 2018
- Assassin’s Creed: Odyssey
- FIFA 19
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)
NPDグループのアナリストMat Piscatella氏によれば、3月までの売上の結果、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が『スーパーマリオ オデッセイ』を抜いてSwitchソフトの歴代3位に浮上しました。ちなみにトップは『マリオカート8 デラックス』、2位は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。5位に『スーパー マリオパーティ』が入ってきている米国らしいランクとなっています。
Interesting bit from the March 2019 US data from The NPD Group. Super Smash Bros. Ultimate is now the #3 best-selling game on Switch life-to-date.
LTD US Physical Switch SW Dollar Rank:
1) Mario Kart 8
2) TLOZ:BOTW
3) SSBU
4) Super Mario Odyssey
5) Super Mario Party— Mat Piscatella (@MatPiscatella) 2019年4月24日
ハードウェア
ハードウェア市場の2019年3月の売上高は15%減の2億8,200万ドル、Q1売上高は13%減の7億5,900万ドルでした。ソニーが次期PlayStation(PS5)に関する話を見せ始めるなど、市場を牽引してきた第8世代もピークアウトし全体的に落ち込みを見せる中、Nintendo Switchは好調を維持。3月と第1四半期の両方で、販売台数・売上高ともに最も売れた、ベストセラーハードとなりました。スイッチに関しても、真偽はともかく新型の噂が絶えません。新バージョンが発表されれば、現行バージョンの売上は鈍化する可能性があります。
周辺機器・アクセサリー、ゲームカード
周辺機器・アクセサリーやゲームカードの売上高は7%減少の3億4,900万ドルでした。Q1を通して見ると9億2,900万ドルで2%の増加。3月にも成長を見せたコントローラー分野がこのカテゴリーを牽引。特に売れ行きが良いのは「DualShock 4 Wireless Controller Black」で、販売個数と売上高、両方で1位を記録しています。