新年度は微増からのスタート。
調査会社NPDグループが発表したレポートによると、2019年4月の米国ゲーム小売市場規模は2018年4月を1%上回る8億4,200万ドル(1ドル110円として926.2億円)でした。
需要が一巡したハードウェア市場は縮小しているものの、新作が多数発売されたソフト市場が拡大。周辺機器・アクセサリ市場も増加しており、全体としてはプラスとなりました。一方、年初来の売上高は40億ドルで、前年と比較して2%減少しています。
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2019年4月 米ゲーム小売市場規模
- ハードウェア:1億6,000万ドル(▲29%)
- ソフトウェア:4億2,700万ドル(+15%)
- 周辺機器・アクセサリ:2億5,600万ドル(+5%)
- 合計:8億4,200万ドル(+1%)
ソフトウェア
ソフトウェア市場の売上高は4億2,700万ドルで、前年4月と比べて15%増加しました。
大きく貢献しているのは、1位の『モータルコンバット11』と2位『Days Gone』。注目タイトルがワンツー。
『モータルコンバット11』は、発売されたすべての機種(PS4、Xbox One、Nintendo Switch、PC)で月間1位を獲得する鮮烈なローンチを記録。2019年の年間ランキングでも2位につけています。Nintendo Switch版は『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』以来に1位を獲得したサードパーティータイトルとなりました。
また2位につけた『Days Gone』は、発売初月にしてSIEベンドスタジオ最大の累計売上を記録しています。
3位以下では『The Division 2 』や『Call of Duty: Black Ops 4』のようなライブサービスゲームが好調を維持。Nintendo Switchタイトルも『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』をはじめ複数トップ20入を果たしています。
2019年4月 USチャート トップ20
- Mortal Kombat 11
- Days Gone
- MLB 19: The Show
- Tom Clancy’s The Division 2**
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Grand Theft Auto V
- Sekiro: Shadows Die Twice**
- Call of Duty: Black Ops 4**
- NBA 2K19
- Yoshi’s Crafted World (ヨッシークラフトワールド)*
- Red Dead Redemption II
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- Assassin’s Creed: Odyssey
- Minecraft***
- New Super Mario Bros. U Deluxe (New スーパーマリオブラザーズ U デラックス)*
- Final Fantasy X2/X-2 HD Remaster
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
- Jump Force (ジャンプフォース)
- Battlefield V*
- Borderlands
*デジタル販売は含まず
**PCデジタル販売は含まず
***Xbox One と PlayStation 4 のデジタル販売を含む
2019年 年間売上トップ10(1-4月)
- Kingdom Hearts III
- Mortal Kombat 11
- Tom Clancy’s The Division 2**
- Anthem**
- Resident Evil 2 remake
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Red Dead Redemption II
- Sekiro: Shadows Die Twice**
- Jump Force (ジャンプフォース)
- MLB 19: The Show
PlayStation 4
- Mortal Kombat 11
- Days Gone
- MLB 19: The Show
- Tom Clancy’s The Division 2
- Sekiro: Shadows Die Twice
- Call of Duty: Black Ops 4
- NBA 2K19
- Red Dead Redemption II
- Grand Theft Auto V
- Marvel’s Spider-Man
Xbox One
- Mortal Kombat 11
- Tom Clancy’s The Division 2
- Call of Duty: Black Ops 4
- Grand Theft Auto V
- Red Deead Redemption II
- NBA 2K19
- Sekiro: Shadows Die Twice
- Assassin’s Creed: Odyssey
- Forza Horizon 4
- Borderlands: The Handsome Collection
Nintendo Switch
- Mortal Kombat 11
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Yoshi’s Crafted World (ヨッシークラフトワールド)*
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)
- New Super Mario Bros. U Deluxe (New スーパーマリオブラザーズ U デラックス)*
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
- Super Mario Party (スーパー マリオパーティ)*
- Final Fantasy X/X-2 HD Remaster
- Super Mario Odyssey (スーパーマリオ オデッセイ)
- Nintendo Labo Toy-Con 04 VR Kit
ハードウェア
ハードウェア市場の売上高は1億6,000万ドルで、前年同期と比べて29%減少しました。次世代機に関する話題が公式に出始めていることもあって市場規模は3割近く縮小。Nintendo Switchを除いたすべてのハードウェアプラットフォームが売上を落としています。
NPDのアナリストMat Piscatella氏によれば、Nintendo Switchはこの4月だけでなく、年初来の売上高および販売台数で他プラットフォームを上回っています。「Nintendo Switch 本体【Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド】」は単一の製品として2019年最も売れているハードです。
周辺機器・アクセサリ
周辺機器・アクセサリ市場は5%増の2億5,600万ドルでした。4月の牽引役は、こどもリンクやケン、デイジーといった新作が発売された『amiibo (大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ)』でした。一時の勢いはなくなっている「Toys-to-Life」ですが、対応ソフトに勢いがあれば、関連商品もよく動くようです。