NPDグループから、2018年10月の米国ゲーム小売市場規模に関するマンスリーレポートが到着。『Call of Duty: Black Ops 4』に加えて『Red Dead Redemption 2』も発売された2018年10月の米ゲーム市場は、前年から73%もの大幅増を達成。総販売金額は15億ドルを突破し、NPDが統計を開始した1995年以来、過去最高の10月となりました。以前の記録は2008年10月の13億6,000万ドルでした。
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2018年10月 米国ゲーム市場規模
- ハードウェア:3億ドル(+26%)
- ソフトウェア:9億6,500万ドル(+104%)
- 周辺機器・アクセサリ:2億8,000万ドル(+54%)
- 全体:15億4,500万ドル(+73%)
ソフトウェア:『CoD』『RDR』が月間1位2位&年間1位2位
ソフトウェアは昨年の2倍以上となる9億6,500万ドルを販売(+104%)。Rockstar待望の新作『Red Dead Redemption 2』を抑え、Activisionの『Call of Duty: Black Ops 4』が月間1位を獲得しました。両タイトルは年間1位・2位にもランクイン。ビッグタイトルの発売があったことで、ソフトウェア市場はこれまで最高だった2008年の7億4300万ドルを上回り、過去最高の10月となりました。
2大タトルが牽引役をはたし、年初来の売上も53億ドルを達成した2011年以来の高い水準となっています。10月までの売上は48億ドルを超え、昨年と比較して16%増加しています。
Call of Duty Black Ops 4:史上8位のローンチ規模
例年よりも早く発売を迎えた『Call of Duty』シリーズ新作の『Call of Duty: Black Ops 4』。発売時期をずらした影響は無く、非常に好調なローンチとなりました。『CoD: BO4』は1995年の集計開始以来8番目に巨大な販売規模でローンチを迎えています。月間1位のみならず、初月で年間1位を奪取。年末商戦を含む過去12か月の販売を見ても、『Call of Duty: WWII』に次ぐ第2位につけました。
Red Dead Redemption 2:前作の3倍以上の勢い
10月後半の発売となった『Red Dead Redemption 2』ですが、わずか9日間で月間2位&年間2位となるには十分な期間でした。初月売上は2010年に発売された前作『Red Dead Redemption』の3倍以上を記録。Take-Twoはこの10月、過去最高の収益を達成しています。
スーパーマリオパーティ
集計期間の関係から9月の月間チャートで9位に入っていた『スーパー マリオパーティ』。1か月丸ごと集計期間となった10月は順位を上げて5位に入りました。Nintendo Switch で発売された『マリオパーティ』シリーズ最新作のこの初動2か月の売上は、初代や『8』に次ぐ第3位の勢いなのだとか。
2018年10月 USチャート 月間トップ20
- Call of Duty: Black Ops IIII**
- Red Dead Redemption II
- Assassin’s Creed: Odyssey
- NBA 2K19
- Super Mario Party (スーパー マリオパーティ)*
- Soul Calibur VI (ソウルキャリバー6)
- FIFA 19**
- Marvel’s Spider-Man
- Madden NFL 19**
- WWE 2K19
- Forza Horizon 4
- Lego DC Super Villains
- My Hero One’s Justice (僕のヒーローアカデミア One’s Justice)
- Shadow Of The Tomb Raider
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- Grand Theft Auto V
- Super Mario Odyssey (スーパーマリオ オデッセイ)*
- Diablo III**
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
- NHL 19
*デジタル販売を含まない。
**PCデジタル販売を含まない。
2018年 年間売上 トップ10
- Call of Duty: Black Ops 4**
- Red Dead Redemption II
- Far Cry 5
- Marvel’s Spider-Man
- NBA 2K19
- God of War 2018
- Monster Hunter: World (モンスタハンター:ワールド)
- Madden NFL 19**
- Grand Theft Auto V
- Call of Duty: WWII**
PlayStation 4 トップ10
- Call of Duty: Black Ops 4
- Red Dead Redemption II
- Assassin’s Creed: Odyssey
- Marvel’s Spider-Man
- Soul Calibur VI (ソウルキャリバー6)
- NBA 2K19
- FIFA 19
- WWE 2K19
- Madden NFL 19
- My Hero One’s Justice (僕のヒーローアカデミア One’s Justice)
Xbox One トップ10
- Call of Duty: Black Ops 4
- Red Dead Redemption II
- Assassin’s Creed: Odyssey
- Forza Horizon 4
- NBA 2K19
- Madden NFL 19
- FIFA 19
- WWE 2K19
- Soul Calibur VI (ソウルキャリバー6)
- Shadow Of The Tomb Raider
Nintendo Switch トップ10*
- Super Mario Party (スーパー マリオパーティ)
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)
- Super Mario Odyssey (スーパーマリオ オデッセイ)
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)
- Diablo III
- Starlink: Battle For Atlas
- Dark Souls Remastered
- The World Ends with You: Final Remix (すばらしきこのせかい -Final Remix-)
- Lego DC Super Villains
- My Hero One’s Justice (僕のヒーローアカデミア One’s Justice)
*デジタル販売を含まない。
ハードウェア:PS4がリード
ハードウェア市場は前年10月と比べて26%増の3億ドルを販売。トップセラーハードはPlayStaton 4でした。Xbox OneやPlayStation 4、ミニファミコンやミニスーパーファミコンといったプラグ・アンド・プレイデバイスが牽引役となり、2018年これまでのハード市場は前年比19%増の27億ドルとなっています。
前年比ということになると、ソフトの発売スケジュールから分が悪いNintendo Switch。去年は10月に『スーパーマリオ オデッセイ』が発売されており、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『マリオカート8 デラックス』といった定番タイトルも、今年以上にまだ勢いがありました。
ハードを大きく牽引することが期待されるポケモンとスマブラで、年度目標へどこまで近づけるでしょうか。
周辺機器・アクセサリ:プリペイドカードやヘッドセットが人気
デジタル市場の拡大や基本プレイ無料タイトルの人気により、ゲームカード(プレイステーションストアカードやニンテンドープリペイドカードなど)を含む周辺機器・アクセサリ市場は大きく拡大。10月は54%増の2億8,000万ドルを販売しています。年間では35%増の29億6,000万ドル。過去最高を更新しています。
オンラインゲームで友人とボイスチャットを楽しむための機器、ヘッドホンやヘッドセットが好調で、この分野は前年比で2倍に拡大。コントローラーも63%増加しました。年間ではこれまでにヘッドホン・ヘッドセットが87%増、コントローラーは31%増加しています。