NPDグループから、2010年代に米国で最も売れたゲーム上位20本が公開されています。2003年に誕生し、2005年以降は毎年新作が発売されているアクティビジョンのFPS『Call of Duty』シリーズ。毎作のように年間1位を獲得し続けており、2010年代のトップ20には、この10年に発売された10作全てがランクインをはたしています。
一方、1位を獲得したのはRockstarの『Grand Theft Auto V』でした。2013年のデビュー以来、ほぼすべての月で月間トップ20内を確保。2019年も年間11位という人気ぶりでした。また同じくRockstarの『Red Dead Redemption II』もトップ10入り。サンドボックスゲームの代名詞『マインクラフト』とともに、3作で『CoD』シリーズのトップ10独占を阻止しています。
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2010年代の売上トップ20 (2010〜2019)
2010年代に最も売れた『Call of Duty』は、2010年に発売された『Call of Duty: Black Ops』でした。『Call of Duty: Black Ops』シリーズは『CoD』の中でも人気が高く、『BO2』が3位、『BO3』が5位、『BO4』が9位に入りました。『Call of Duty:Modern Warfare』シリーズからは、4位に『MW3』、12位にはさっそく2019年版『MW』がランクイン。
SF色が強まっていった『Call of Duty: Advanced Warfare』や『Call of Duty: Infinite Warfar』は11位、15位にとどまっています。
- Grand Theft Auto V
- Call of Duty: Black Ops
- Call of Duty: Black Ops II
- Call Of Duty: Modern Warfare 3
- Call of Duty: Black Ops III
- Call Of Duty: Ghosts
- Red Dead Redemption II
- Call of Duty: WWII
- Call of Duty: Black Ops IIII
- Minecraft
- Call of Duty: Advanced Warfare
- Call of Duty: Modern Warfare 2019
- Elder Scrolls V: Skyrim
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)
- Call of Duty: Infinite Warfare
- Battlefield 1
- Battlefield 4
- Destiny
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)
- Star Wars Battlefront 2015
『Battlefield』が2作、『Destiny』や『Star Wars Battlefront』も入るなど米国らしいタイトルが並ぶ中、任天堂では『マリオカート8』(およびマリオカート8 デラックス)と『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』がランクイン。
2000年代の売上トップ20 (2000〜2009)
参考までに、2000年代のトップ20も共有されています。PS2とWiiが大ヒットした2000年代は、2010年代よりも幅広いジャンルが登場。その中でも1位の『Guitar Hero III Legends Of Rock』をはじめ、音楽ゲームが非常に人気でした。また『Wii Fit』などのカジュアルゲームも上位に。『Madden NFL』や『Halo』シリーズも見ることができます。
- Guitar Hero III Legends Of Rock
- Wii Fit
- Rock Band
- Wii Play W/ Remote (はじめてのWii)
- Guitar Hero World Tour
- Call Of Duty: Modern Warfare 2
- Call Of Duty 4: Modern Warfare
- Mario Kart Wii (マリオカートWii)
- Grand Theft Auto: San Andreas
- Call Of Duty: World At War
- Guitar Hero 2
- Rock Band 2
- Madden NFL 07
- Halo 3
- Madden NFL 08
- Grand Theft Auto: Vice City
- Madden NFL 09
- Halo 2
- Grand Theft Auto IV
- Madden NFL 06
2000年代と2010年代を比べると、音楽ゲーム(リズムゲーム)とカジュアルゲームが消え、FPS(特に『Call of Duty』シリーズ)人気が顕著に。スポーツゲームも消えました。ただし月ごとの売り上げなどを見るとスポーツゲームは相変わらず人気なので、ジャンルの人気が衰退したというよりも『CoD』などに押し出された格好なのでしょう。
プラットフォーム別 (発売〜2019年)
Xbox One
- Grand Theft Auto V
- Call of Duty: WWII
- Call of Duty: Black Ops III
- Call of Duty: Black Ops IIII
- Red Dead Redemption II
- Call of Duty: Modern Warfare 2019
- Call of Duty: Infinite Warfare
- Battlefield 1
- Star Wars Battlefield 2015
- Call of Duty: Advanced Warfare
PlayStation 4
- Grand Theft Auto V
- Red Dead Redemption II
- Call of Duty: WWII
- Call of Duty: Black Ops III
- Call of Duty: Modern Warfare 2019
- Call of Duty: Black Ops IIII
- Marvel’s Spider-Man
- Call of Duty: Infinite Warfare
- God of War 2018
- NBA 2K18
Nintendo Switch
- マリオカート8 デラックス
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
- スーパーマリオ オデッセイ
- スーパー マリオパーティ
- スプラトゥーン2
- ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ
- ポケットモンスター ソード
- ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ
- ルイージマンション3
ニンテンドー3DS
- マリオカート7
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
- スーパーマリオ 3Dランド
- New スーパーマリオブラザーズ 2
- ポケットモンスター X
- ポケットモンスター Y
- ポケットモンスター サン
- ポケットモンスター オメガルビー
- ポケットモンスター ムーン
- ポケットモンスター アルファサファイア
定番への人気が集中する一方で、新たなトレンドも次々と生まれています。この10年の間にゲームとおもちゃが連動する「Toys-to-Life」市場が生まれ、そして今や殆ど残っていません。インターネットにつながった状態が家庭用ゲーム機でも当たり前となり、『フォートナイト』や『PUBG』など基本プレイ無料(F2P)のゲームが人気に。参入タイトルも増えています。Xbox Game Passのようなサブスクリプションサービスも誕生。2020年代の10年で、ゲーム市場にどのような変化を見ることができるでしょうか。