新ハード Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) が好調な裏で、『メトロイド サムスリターンズ』や『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』など、いくつか注目作は発売されたものの、2017年は大人しい印象だったニンテンドー3DS。とはいえ、スマホの普及機と重なり、携帯型ゲーム機に逆風が吹いた世代のマシンも2月で発売7周年を迎え、5年と言われるゲーム機の平均的なライフサイクルを超えてなお存在感を示しています。
スイッチが普及するにつれ、その携帯性が3DSに影響を与えるとの見方も少なくなかった中、任天堂の君島社長は3DSならではの魅力的な要素もあるとして、今後も販売を続ける方針を明らかにしました。
任天堂、3DSは今後も販売
京都新聞のインタビューで君島社長は、今期の3DS事業の販売数は計画通りであると強調。3DSならではの魅力的な要素もあると続け、今後も販売を続ける方針を明らかにしました。
-携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」事業の見通しは。
「携帯もできるスイッチの影響で3DSのビジネスは小さくなるとの指摘もあったが、そんなことはない。販売数は計画通りだ。3DSならではの魅力的な要素もある。今後も販売は続ける」
ニンテンドー3DSは、2017年9月末までに世界6898万台を販売。ソフトは3億4307万本を販売しています。2018年3月期は、9月末までの半年で286万台(前年同期比+5.5%)。ソフトは1382万本(▲28.1%)販売しています。
年度の販売計画はハード600万台、ソフト4000万本。2017年3月期の実績に対して、ハードは17.5%減、ソフトは27.3%減という計画です。
今期の3DS販売が好調な任天堂アメリカは、2017年の販売台数が、『ポケモン20周年』や『ポケモンGO』を追い風に『ポケットモンスター サン・ムーン』などで盛り上がった2016年を上回りそうだと報告。より安価に任天堂のゲームを楽しめる、スイッチとは異なる層に訴求する製品であると語っていました。
スイッチ関連の売上は2017年3月の発売から9月末までに3560億円を超え、早くも任天堂のビジネスの中心となっています。任天堂は18年も3DS向けに新作ソフトを投入予定だとしており、主役の座を降りたとはいえ、任天堂ゲーム体験の入り口としてまだまだ活躍しそうです。
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