Newニンテンドー3DS LL が生産終了に?
大画面、高性能化、裸眼立体視無しなど、2011年の発売開始以来、何度か新たなバリエーションを投入しながら、世界7000万台近く普及した任天堂の携帯型ゲーム機ニンテンドー3DS。これまでも、新モデルが出たときには古いモデルが生産終了となってきましたが、今度は Newニンテンドー3DS LL が近いうちに終了となるかもしれません。
もしこれが事実であればこれまでの生産終了のニュースよりも大事。裸眼立体視を特徴としてきたニンテンドー3DSにおいて、裸眼立体視対応モデルが完全に終了となり、現行ラインナップは裸眼立体視に対応していない 2DS / New2DS LL のみということになります。
任天堂、Newニンテンドー3DS LLの生産を終了か
海外フォーラム ResetEra にて、任天堂ヨーロッパが小売や販売代理店等に配布する製品リストを入手したというユーザー Siggy 氏が、その製品リストに New Nintendo 3DS XL (Newニンテンドー3DS LL) が含まれていなかったと報告。
任天堂はこの年末の3DS広告で、世界的に 2DS と New 2DS LL を推しています。製品リストから New3DS LLが消えたことで、New3DS に続いて New3DS LL も生産終了になったのではとの懸念が広がっています。フォーラムでは、3DSディスプレイの製造コストの問題や、立体視が必ずしも必要ではなくなったとの判断があるのでは?との意見も。
欧州における New3DS LL 本体は、任天堂UKのオフィシャルストアだと、在庫があるのは「New Nintendo 3DS XL Samus Edition」と「New Nintendo 3DS XL Animal Crossing: Happy Home Designer Edition」のみ。通常カラーはすでに取り扱いがありません。他の大手 GAME や Amazon でも、通常カラーの取り扱いはあっても少数。
Shiggy 氏は、最近の欧州向けの出荷状況を見ると、New3DS LL が終了へ向かっているのは明らかだとして3DSファミリーの出荷を示すグラフを添付。最新の2017年Q2は、Newニンテンドー2DS LLが発売されたこともあり、New3DS LLは大きくシェアを落としています。
任天堂の決算によると、2017年4-9月における欧州を含むその他地域向けのNew3DS LL販売台数は、前年同期からほぼ半減の20万台。主要地域では最も販売台数が少なく、また減少割合も大きくなっています。一方で、New2DS LLの販売数量が最も多かったのが、この地域でした(日本が36万台、米大陸が38万台に対して40万台)。
今回の報告は、あくまでヨーロッパ地域に関する現状からの推測であり、任天堂から公式発表されたものではなく、また他地域への影響も不明。ただ少なくとも欧州では、足元の動向を見る限り、ハード販売の中心が2DS/New2DS LLへと移っているのは間違いなさそうです。
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