きみとぼくと立体。』は、『Dの食卓』や『エネミー・ゼロ』などを手がけた飯野賢治氏の最新作で、Wiiウェア用のパズルゲーム(ジャンル表記は立体☆アクションですが)。値段は1,000Wiiポイント。
最近ではiPhone/iPod touch用の「newtonica」というゲームも出していたようだ。
こちらは一見音ゲー?のような感じだけど、ミニマル・ディフェンス・シューティング・ゲームというらしい。ふむふむ。
さて、『きみとぼくと立体。』です。
ルールとしては、ニンゲと呼ばれる人間によく似たキャラクターを、制限時間内に、決められた人数を、浮遊するキューブの上へバランスよく配置していく。これの連続。
画面もシンプルなら操作もシンプルなんだけど、この”バランスよく”が、なかなかね、難しい。なにしろニンゲはキューブ上に着地した後勝手にもぞもぞと動いていくんですよ。これはゲームクリアを単純に目的とすると不都合な部分なんですが、この単なる駒に留まらない感じがなんかいいんです。見てるだけでも面白い(プレイ中にそれほど余裕は無いのだけど)。
レベルは1〜6まであって、それぞれに6ステージが用意されている。1ステージはCUBE1〜6まであり、最終のCUBE6クリア後に残っていたニンゲの数がスコアになる。徐々にキューブの配置が複雑になっていくし、シロニンゲというお邪魔キャラ、そしてキューブ自体にもギミックが仕込まれたりして手強いものになっていきそう。
音楽もゲームによく溶け込んでいて素晴らしいです。このミニマルなゲームデザインにシンクロするエレクトロサウンド。これは好みが分かれる所かもしれませんが、僕は好き。「立体の上で」と、「ぼくと境界」がiTunes Storeで配信開始されています。
従来型のゲームも配信されているWiiウェアだけど、こういう軽いというか、遊びの部分に特化したゲームと相性が良いように感じます。パッケージ販売になると、どうしても値段の関係で購入にまで至らない事も多いけど、これだと1,000ポイント(1,000円)なので、さくっと購入しやすいし(実際、購入してしまったし)、ありがちな過剰演出も無いのでテンポよく遊べます。
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