任天堂アメリカのレジー社長は、昨年11月に発売したノスタルジックな復刻ゲーム機『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(NES Classic, Mini NES)』について、世界累計出荷が230万台を記録したことを明らかにしました。
2017年2月の経営方針説明会で任天堂から発表された数字は150万台で、増産により、そこから80万台ほど上乗せしています。
任天堂は当初より、ミニファミコンを長期的に販売する計画は無く、ハードの増産は一時的なもの。4月14日には生産終了が発表されています(日本では “いったん” 生産終了と再開の可能性を残していますが)。
「ミニファミコンはもともと、前ホリデーシーズン向けの製品として計画されたものでした。これほどまで大きな反響があるとは想定していなかったんです。ですから、反響を受けて追加出荷を行いましたし、需要を満たせるよう出来うる限りの増産も行いました」
最終的に、ハードを求める人すべてに届いたとは言い難いミニファミコンですが、レジー社長はさらなる再生産の可能性を改めて否定。
「品薄によりミニファミコンを購入できなかった、見つけられなかった人々が不満に感じていることは理解しているし、その点については本当に申し訳なく思っています」とした上で、一方で任天堂の社内リソースは有限であり、企業的な視点から見た時には、推進すべき分野をきちんと認識することが重要であるし、今私たちはそこへ注力しているんです。と、ミニファミコン生産終了への理解を求めました。