【Nintendo Switch】おすすめのmicroSDカード、対応する種類・容量・速度などについて。最適なサイズは?


 

ひとりでもみんなでも遊べる任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」。携帯型ゲーム機としての性格も兼ねているので、外へ持ち出すなど従来の据置型ゲーム機にとどまらない遊び方をすることができます。

ダウンロードソフトやセーブデータ、追加コンテンツ、スクリーンショット・動画などを保存する保存メモリー(保存領域、ストレージ)。スイッチには標準で「32GB」の保存メモリーが搭載されています。

システム領域にも使用されるため、実質保存可能な容量は「25GB」ほど。

正直に言って、パッケージソフトのダウンロード版の購入やニンテンドーeショップで配信される個性的なソフトを思い切り遊びたいという方にとっては物足りないサイズです。

ほとんどパッケージ版を購入するという人にとっても、セーブデータや更新ファイル、スクリーンショット・動画撮影などでこの容量を使用。本体を購入したばかりのときは気にならないかもしれませんが、先々を考えると心許ない容量といえます。

スイッチでは、本体保存メモリーだけではストレージが足りないといった場合、保存領域を拡張するために microSD カードスロットが1つ備わっています。別途 microSD カードを購入し、このスロットに差し込むことで必要な容量を増やすことが可能です。

対応している容量は、理論上は SDXC 規格の最大値である2TBまで。

ただ、まだそこまでの大容量モデルは存在していませんし、仮に出てきたとしても価格が落ちてくるまでには時間がかかり現実的ではありません。

このページでは、ニンテンドースイッチに対応する microSD カードの中から、最適なおすすめのメモリーカードを紹介しています。容量や速度はどのくらいあればいいのか詳しく見ていきます。

スイッチは外付けハードディスクに対応していないの?接続できない?

任天堂は Nintendo Switch を据置型ゲーム機として発売していますが、スイッチはテレビの前から離れても据置型ゲーム機と同じ体験ができるようにも設計されています。

ドックから取り出せば携帯型ゲーム機のように自由な体勢で遊べるのはもちろん、もっと離れて、外出先に持っていって遊ぶことさえできます。

そのため従来の据置型ゲーム機のように、空き容量が足りなくなったら USB 外付けハードディスクを接続してストレージを拡張するといったことが、スイッチではできなくなっています。

ハードディスクも対応予定あり。ただし対応時期は未定

任天堂は公式サポートページで、スイッチの外付けハードディスク利用について、次のように回答しています。

Q.【Switch】外付けハードディスクは使用できますか?

A.Nintendo Switchで、外付けハードディスクは使用できません。
※対応予定はありますが、機種や対応時期については未定です。決まりしだい任天堂ホームページでお知らせします。
via: 【Switch】外付けハードディスクは使用できますか?

ニンテンドースイッチを外付けハードディスク接続に対応させる予定はある。と回答。この先のアップデートなどで対応する可能性があります。ただし、自由にドックから取り外して持ち出せるスイッチで、どういった形でHDDが対応することになるのか、あるいはその対応時期については未定です。

前世代の Wii U も、標準コントローラー Wii U GamePad を単品発売する計画が当初はありました。しかし結局、最終的に実現しませんでした。スイッチの HDD 対応も、いつかあればいいなくらいの気持ちでいたほうがいいかもしれません。

将来的に外付けハードディスク接続に対応する可能性はゼロではないものの、ダウンロードソフトをよくプレイする、大容量ストレージを求めるユーザーにとっては、当面の間は(あるいはこの世代を通して)microSDXC が唯一の選択肢となります。

任天堂の前世代機 Wii U も、本体に搭載されていた保存メモリーはスイッチと同じく32GBでした。そこからシステム領域を除いた、実際にデータを保存できる容量は、これもスイッチと同じく25GB。任天堂のソフトは比較的サイズの小さなソフトが多かったものの、ソフト本編に加えて追加コンテンツも保存するにつれ、徐々に保存メモリーがカツカツになりました。

高性能化しているスイッチでは、より大容量のソフト、保存に必要なデータも大きなソフトが増えてくるでしょうし、ソフトによっては、パッケージ版購入であっても追加データのダウンロードが必要になるケースもあります。遊ぶソフトにもよりますが、パッケージ版ソフトをより多く購入する人であっても、十分な空き容量を確保しておきたいところです。

パッケージ派も microSD カードで空き容量を増やしたほうがいい理由

ニンテンドースイッチ本体の保存容量は「32GB」で、システム領域を除いた実質的な空き容量は、初期状態で約「25GB」になるという話をしてきました。

パッケージ版が中心という方でも、長く遊ぶ定番ソフトについてはカードを入れ替える手間のないダウンロード版を選ぶこともあるかと思います。

たとえば、任天堂の定番人気ソフトである『マリオカート8 デラックス』は「6.8GB」、『スプラトゥーン2』は「5.7GB」あり、それぞれダウンロード版を購入すると、2本で10GB以上消費します。さらにアップデートが行われて更新データが配信されれば、そこからまた空き容量を消費します。

任天堂のソフトは他社製のものと比べると要求される容量が比較的少なく済むソフトが多いですが、それでも空き容量が「25GB」だと数本のダウンロードで一杯になってしまいます。

スクショ、動画保存で容量を使う

スイッチには、スクリーンショットやプレイ動画を撮影する機能が備わっています。キャプチャーボタンを押すだけなので遊んでいると結構撮る機会が多く、そうなるとパッケージ版ソフトを購入している場合であっても、容量を消費することになります。

microSD カードに保存できるデータ

microSD カードがあると、それまで本体に保存していたデータを microSD カード側に移動して保存することができます。microSD カードで保存できるデータは次の2点です。

  • ダウンロードソフト(パッケージ版ソフトのダウンロード版を含む)
  • 画面写真(スクリーンショット)/動画

microSD カードを差し込んでいる状態であれば、その中に優先的に保存されます。設定で変更することも可能。

保存できないデータ

一方で、保存できないデータも存在します。特に重要なものでは「セーブデータ」が、移動できないデータとして挙げられます。改善されることを期待したいですが、今のところセーブデータはすべて本体保存メモリーに保存され、microSD カード内にセーブデータを保存したり、バックアップを取ることはできません。

対応している microSD カードの種類 容量・速度

Nintendo Switch では、次の種類のmicroSDカードを使うことができます。通常のSDカードではなく、小型の “microSD” なので間違えないよう注意してください。

名前の違いは、扱える容量の違いとなっています。当初は最大2GBだったSD/microSDカードですが規格の拡張により、徐々に扱える容量が増え、現行最大サイズを扱えるSDXC/microSDXCでは64GB以上のデータを保存できるようになりました。

  • microSDカード:最大2GB
  • microSDHCカード:4GB 〜 32GB
  • microSDXCカード:64GB 以上

大容量規格のカードを使用するには使用機器側の対応が必要となり、ニンテンドースイッチでも microSDXC メモリーカードを使用するためには、インターネットに接続して本体更新を行う必要があります。

快適に遊べる速度

ゲームをより快適に遊ぶために、読み込み速度(転送速度)の高速な microSD カードを使用することが推奨されています。任天堂が推奨している、高速な microSD カードの目安は次の通りです。

  • UHS-I(Ultra High Speed Phase I)対応
  • 読み込み速度 60~95MB/秒(読み込み速度が速いほど、Nintendo Switchをより快適にプレイできる)

microSD カードを購入する際には、UHS-I 対応と読み込み速度が60~95MB/秒 以上であるかを確認するようにしましょう。

これ以上速いカードも発売されていて使用可能ですが、Nintendo Switch ではそのスペックを最大限活かすことはできません。

どのくらいの容量があればいい?

ダウンロードソフトをほとんど買わず、パッケージ版の購入が中心という場合、最初の 1 枚は 128 GB 以上あると当面は安心できます。価格的なバランスも良いのでオススメ。

256GB も 5,000 円前後まで価格が落ちてきているので、基本プレイ無料ソフトなども常時本体にダウンロードしておきたい場合は余裕のある 256GB もおすすめです。

400GBや512GBのカードも当初よりかなり値下がりし、値ごろになってきました。空き容量に余裕があると、eショップで販売されているソフトに、今まで以上に目が向くかもしれません。

主なソフトのダウンロード容量

ニンテンドーeショップでソフトを購入・ダウンロードするには、本体やmicroSDカードに十分な空き容量が必要です。実際、スイッチのダウンロード版ソフトの容量はどのくらいになっているのかをざっくり調べてみました。任天堂の定番・人気ソフトなど、主なソフトの必要サイズは以下の通りです。

なお必要な容量はアップデートなどにより変更がある場合があります。

人気 Switch ソフト(DL版)に必要な容量

  • あつまれ どうぶつの森 – 6.8GB
  • ゼノブレイド2 – 13.2GB
  • ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド – 14.4GB
  • ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド エキスパンションパス – 1.3GB
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL – 16.0GB
  • スーパーマリオ オデッセイ – 5.5GB
  • スプラトゥーン2 – 6.1GB
  • 星のカービィ スターアライズ – 4.0GB
  • ポケットモンスター ソード・シールド – 各12.4GB
  • マリオカート8 デラックス – 6.9GB
  • ルイージマンション3 – 7.4GB
  • フォートナイト バトルロイヤル – 12.4GB
  • Minecraft – 1.1GB

買ってすぐストレージ拡張が必要になる場合は、ダウンロードをメインにしていない限りはそう多くないのではと思いますが、空き容量に余裕があるのと無いのとでは、ニンテンドーeショップの利用頻度にも差がでてきます。

ニンテンドーeショップでは、個性的なインディータイトルを含め、たくさんの面白いソフトが配信されています。基本プレイ無料ソフトや無料体験版の配信も増えています。本体保存メモリーだけでは数本ダウンロードするだけでいっぱいになってしまいますので、容量に余裕を持って遊びたいところ。

とはいえ予算との兼ね合いもあります。大容量のものも徐々に値下がりしてきているので、必要十分なサイズを使いつつ、大容量カードの値下がりを待つというのも1つの選択肢となります。

128GBのカードなら、初期の5倍の160GB。Wii U やニンテンドー3DSでパッケージ版を中心に購入していた方なら、当面の間は空き容量の心配をすることなく、安心して Switch を遊ぶことができそうです。

スイッチにおすすめの microSD カード メーカー

Samsungサムスン

Amazon でのセールなども多いサムスンの microSD カード。ニンテンドースイッチでの動作確認済みで、UHS-I U3 対応、最大読出速度100MB/s 最大書込速度90MB/sと高速な読み書きができます。

4K UHD 動画もスムーズに録画・再生ができる速さです。

データ保護機能として防水(海水対応)、耐温度、耐磁に加えて、耐X線までついています。空港のX線検査機を通る際の不安も解消されます。

32GB や 64GB は少し読み書きの速度が落ちるので、128GB以上がおすすめです。

SanDisk

デジタルストレージ分野で実績のある SanDisk (サンディスク)。任天堂はサンディスクの親会社であるウエスタンデジタルと提携していて、SanDisk ブランドの任天堂公式ライセンスメモリーカードが海外では販売されています。いわば任天堂のお墨付きメーカー。

信頼性のある高品質なブランドでありながら、安価で購入できる点もサンディスクの魅力。

読み取り最大速度:100MB/s

HORI (任天堂公式ライセンス)

周辺機器メーカーとしておなじみ「HORI (ホリ)」からも、Nintendo Switch対応のmicroSD カードが発売されています。

ホリの製品は「任天堂公式ライセンス」を取得しているため安心して使うことができます。

任天堂が推奨する転送速度ももちろんクリア。読み込み速度は80MB/sとなっています。

他社製品よりはやや高めですが、どれを買えば良いのか分からない、不安だといったときに、任天堂ライセンスがある間違いない製品として購入することができます。

容量:16〜256GB
転送モード:SDR104対応 UHSクラスI スピードクラス10 読込80MB/s 書込15MB/s

おわりに:個人的におすすめで実際に使っているカードはこれ

というわけで、ニンテンドーeショップ販売ソフトを思い切り遊べるようになる、Nintendo Switch の保存容量を増やすおすすめの microSD カードを紹介してきました。

  • ニンテンドースイッチの本体保存領域は「32GB」
  • ニンテンドーeショップの魅力的なソフトをダウンロードするために、microSDカードで空き容量を増やそう
  • 最初は128GB、たくさん遊ぶなら256GB以上がおすすめ

ダウンロード購入が中心となっている我が家では、当初200GBのmicroSDカードを購入。続々と発売される魅力的なソフトを購入したり、基本プレイ無料ソフトをダウンロードしたりとしてきた結果、早々に容量が足りなくなってしまい、現在は512GBのカードを使用しています。

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