任天堂アメリカは1日、米ウエスタンデジタルコーポレーションとの間で、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」用の任天堂公式ライセンスメモリーカードを制作するため、グローバルパートナーシップを締結したと発表しました。
10月より発売されるのは64GB/128GBのmicroSDXCカードで、パッケージには『マリオ』や『ゼルダの伝説』のリンクがデザインされ、カードには Nintendo Switch とSanDiskのロゴが入っています。
日本発売は未定ですが、契約はグローバルなものだと発表されているので、同様の製品が北米以外でも発売される可能性は高そうです。
任天堂アメリカの戦略的イニシアチブ担当 SVP を務める Tom Prata 氏は WD とのパートナーシップ締結について、
「ウェスタンデジタルはメモリーストレージのグローバルリーダーであり、SanDisk ブランドの microSD カードは世界中の消費者に信頼されています」とコメント。公式ライセンス製品として販売されるメモリーカードは、デジタルコンテンツを遊ぶ際に重要な追加ストレージを提供するもので、多くの小売店で Nintendo Switch のゲームや周辺機器類とともに販売されるということです。
Nintendo Switch は、PAX West で多数の対応インディータイトルが紹介されたように、ソフトライブラリの一層の充実や、関連コンテンツの販売が見込まれています。
「ライセンスを受けた当社のメモリーカードにより、ユーザーは容易にストレージを拡張することができます」と、WD のプロダクトマーケティング、クライアントソリューション担当 VP を務める Sven Rathjen 氏はコメントしています。
「Nintendo Switch の勢いは加速しており、任天堂と提携して消費者へ向けて信頼性の高いカードを提供することを嬉しく思います」
Nintendo Switch 本体には32GBの保存領域がありますが、システムで確保する分を除いた実質的な保存容量は26GB程度と多くありません。そのため、一部メーカーの発売する大容量ソフトを遊ぶ場合、追加のストレージを購入する必要がありました。
発表で任天堂は「ストレージを追加することで、より多くのデジタルゲームやコンテンツをダウンロードし、外出先でも利用することが可能になります」とコメント。「特に大規模なコンテンツを収録し、プレイヤーがすべてのコンテンツを楽しむために追加ストレージが要求される特定の Nintendo Switch ゲームでは、microSD カードが必要になります」と続けています。
新作タイトルの中では、2K Sports の『NBA 2K18』が発表内容に該当するタイトル。海外版ボックスアートには「microSDカード必須」である旨が記載されています。『NBA 2K』シリーズはサイズが大きく、前作『NBA 2K17』は PS4 版の場合、高精細なグラフィックやリッチなコンテンツを表現するために47GB以上を必要としていました。
任天堂はmicroSDカードを必要とするタイトルの場合、『NBA 2K18』と同じように、ボックスアートに「microSDカード必須」の旨を記載するなどして、周知に努めます。
NoA によると「microSDカード必須」タイトルであってもmicroSDカードなしではじめることができ、ゲームの一部はプレイすることが可能です。「仮に追加でmicroSDカードが必要となるゲームのパッケージ版を購入した場合でも、ゲームの一部をすぐに遊ぶことができます。たとえば特定のステージやモードなどがそうです」
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