スマホ中心へシフトするレベルファイブ、脱・家庭用ゲームを感じさせるも「任天堂との仕事は楽しい」


 

以前のインタビューで日野社長が語っていた以上に、レベルファイブはスマホ展開にいよいよ本腰のようです。27日に行われたレベルファイブの新作発表会「LEVEL5 VISION 2016 -NEW HEROES-」で公開された開発中の新作は、対応機種が明らかになっていないものを除いた全てのゲームソフトがスマホに対応します。

レベルファイブはこれまで、家庭用ゲーム機向けとスマホ向けゲームを分けて開発してきました。ところが、今回発表されたタイトルでは、『スナックワールド』と『レディレイトン 富豪王アリアドネの陰謀』がニンテンドー3DSとiOS、Androidというマルチプラットフォームで、スマホがゲーム機と同等に格上げ。

その他のタイトルはスマホ専用(iOS/Android)。ニンテンドー3DSでヒットした『妖怪ウォッチ』にスマホ版が発表されたこともあって、レベルファイブのスマホシフトを印象づけるイベントとなりました。

LEVEL5 VISION 2016 -NEW HEROES- 発表タイトル

  • タイムボカン24(2016年10月:日本テレビ系列 毎週土曜夕方5時半〜)
  • 映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!(2016年12月17日公開)
  • 妖怪ウォッチ ゲラポリズム(2017年3月:iOS, Android)
  • 妖怪大辞典(2016年11月:iOS, Android)
  • 妖怪ウォッチ for スマートフォン(2016年秋:iOS, Android)
  • ファンタジーライフ2 ふたつの月とかみさまの村(2016年:iOS, Android)
  • オトメ勇者(今冬:iOS, Android)
  • レディレイトン 富豪王アリアドネの陰謀(2017年春:ニンテンドー3DS, iOS, Android)
  • スナックワールド(2017年4月:iOS, Android/2017年7月:ニンテンドー3DS)*
  • メガトン級ムサシ(未定:未定(3DSを含む?))*
  • イナズマイレブン アレスの天秤(未定:未定)*

* クロスメディアプロジェクト

任天堂との関係はどうなる?「NX」対応は?

このまま家庭用から離れてスマホへ完全シフトしてしまいそうにも見えるレベルファイブですが、『レイトン教授』や『イナズマイレブン』『妖怪ウォッチ』などの海外販売を担当し協力的な間柄の任天堂とは良好な関係であるようです。

海外メディア Nintendo Enthusiast がイベント後、任天堂の新型ゲーム機「NX」への対応について訊いたところ(NXはモバイルゲームの再生機能もあるという噂が出ていますね)、「噂や憶測にはコメントしない」、あるいはもっと単純に「ノー」と否定するのではなく、ポジティブにもとれる含みのある回答が返ってきました。

「NX向けに何のリリースも明かすことはできませんが、とはいえ私たちはとても楽しみながら任天堂と仕事をしています」


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