バンダイナムコホールディングスは12日、2015年3月期第3四半期の連結業績(2014年4-12月)を発表しました。中期的な成長に向けた施策を推進した結果、売上高は4091億7600万円(前年同期比+11.2%)、営業利益は476億3900万円(+11.4%)、経常利益は502億2600万円(+9.9%)、純利益は319億6300万円(+7.6%)でした。
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コンテンツ事業は減収減益に
家庭用ゲームを含むコンテンツ事業の売上高は1959億2400万円(前年同期比-0.9%)、セグメント利益は283億8800万円(-12.9%)でした。
デジタル分野ではスマートデバイス向けの主力タイトルが安定的に推移したほか、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターず』『ONE PIECE(ワンピース) トレジャークルーズ』といったアプリゲームタイトルが好調だった一方で、家庭用ゲームソフトは前期のような大型タイトルが不在で売上高が減少する結果に。特に国内での落ち込みが大きく、776.9万本から406.2万本へほぼ半減。新規タイトル数も103タイトルから66タイトルへと減少しています。
主なタイトルの販売実績
- NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストームレボリューション – 87万本(日米欧、PS3/Xbox360)
- ワンピース アンリミテッドワールドレッド – 60万本(日米欧、PS3/PS Vita/WiiU/3DS)
- ソードアート・オンライン-ホロウ・フラグメント- – 46万本(日米欧、PS Vita)
- 第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇 – 43万本(日、PS3/PS Vita)
また、映像コンテンツと音楽コンテンツの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」や「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) episode7 「虹の彼方に」」など映像音楽コンテンツが好調に推移し業績に貢献。その他「IP軸戦略」の新たな出口として、コンサートなどのライブイベントを積極的に実施したとのこと。 海外展開では、欧米で前年度に発売した『DARK SOULS(ダークソウル)Ⅱ』がPC版を中心として好調に推移。
セグメント別売上高・利益
アミューズメント施設事業: 売上高410億9100万円(-4.6%)/セグメント損失8億9900万円(前年同期は6億8100万円の損失)
コンテンツ事業: 売上高1959億2400万円(-0.9%)/セグメント利益283億8800万円(-12.9%)
トイホビー事業: 売上高1791億5600万円(+31.2%)/セグメント利益194億5900万円(+67.7%)
その他: 売上高207億5600万円(+1.8%)/セグメント利益15億6500万円(-0.1%)
キャラクター別売上
キャラクター別売上を見ると、全体では『機動戦士ガンダム』が相変わらずの人気で549億円を販売して1位となっているものの、トイホビー事業においては『妖怪ウォッチ』がガンダムにダブルスコア以上の差をつけて430億円を販売して首位。増収増益に大きく貢献しています。なお『妖怪ウォッチ』コンテンツは通期では520億円に達すると見られています。