セガサミーホールディングスは12日、2015年3月期第3四半期の連結業績を発表しました(2014年4-12月)。売上高は2675億1200万円(前年同期比-12.0%)、営業利益は162億6400万円(-65.1%)、経常利益は162億2100万円(-67.0%)、純損益は56億円を越える特別損失を計上したことや見積もり実効税率の見直しによって法人税等が増加した影響により2400万円の赤字(前年同期は443億2900万円の黒字)でした。
コンシューマ事業
家庭用ゲームを含むコンシューマ事業は『Alien: Isolation』や『Football Manager 2015』などの新作パッケージソフトをリリース。販売本数は、米国354万本、欧州395万本、日本140万本の合計890万本(前年同期比+259万本、+41.1%)でした。
『ソニックトゥーン(Sonic Boom)』はWiiU版3DS版の合算で49万本。ソニックチーム謹製のタイトルではないというエクスキューズがあるとはいえ、再び迷走期に入ってしまったかのようなクオリティがセールスにも影響を及ぼしています。
主な販売本数
- Alien: Isolation – 176万本(欧米、PS3/PS4/Xbox360/XboxOne/PC)
- Football Manager 2015 – 64万本(欧米、PC)
- ソニックトゥーン 太古の秘宝・アイランドアドベンチャー – 49万本(日米欧、Wii U/3DS)
通期の販売計画は、前回から2SKU増加の50SKU、2万本増加の1106万本。任天堂プラットフォーム向けは目標を引き下げていますが、海外で好調なPS4やXbox Oneは目標販売数を引き上げています。
携帯電話やスマートフォン、PCなどのデジタルゲーム分野では、オンラインRPG『フ ァンタシースターオンライン2』や、『ぷよぷよ!!クエスト』『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』等の主力タイトルのほか、『アンジュ・ヴィエルジュ ~第2風紀委員 ガールズバトル~』『サカつくシュート!』等の既存タイトルも好調に推移。この結果、デジタルゲーム分野全体でも堅調に推移したとのこと。デジタルゲームの国内配信タイトル数は、2014年12月末時点で132本(売り切り型は73本、基本プレイ無料型は59本)。
玩具販売事業においては『アンパンマンシリーズ』及び『ジュエルパッド』などを中心に販売。 アニメーション映像事業においては、TVシリーズ『弱虫ペダル』のライセンス収入、物販収入などが堅調に推移したとのこと。
これらの結果、コンシューマ事業の売上高は827億7900万円(前年同期比+13.5%)と増収に。ただし、パッケージゲーム分野や玩具販売が低調だったことに加えて、広告宣伝費等が増加した影響で営業利益は22億9900万円(-17.3%)の減益に。
その他の事業
その他の事業では、遊技機事業が売上高1154億400万円(前年同期比-28.0%)、営業利益が206億9900万円(-58.6%)と大幅な減収減益に。アミューズメント機器事業は売上高329億3000万円(前年同期比+4.3%)、営業利益は4億7400万円(前年同期は2億7500万円の営業損失)と改善。アミューズメント施設事業は増税の影響等があり売上高309億8000万円(前年同期比-4.4%)、営業損失5億4200万円(前年同期は5500万円の営業損失)でした。
セガサミーHDは、遊技機事業の不振や構造改革関連費用などの発生で通期予想を下方修正。売上高は前回発表時から4.7%減の3525億円、営業利益は11.1%減の160億円、経常利益は11.8%減の150億円、純損益は130億円の純損失(前回発表から170億円のマイナス)となる見通し。