バンダイナムコホールディングスの2015年3月期通期連結業績は、社会現象化する大ブームとなった『妖怪ウォッチ』や定番の『機動戦士ガンダム』人気により増収増益を達成しました。
売上高は5654億8600万円、営業利益は563億2000万円、経常利益は593億8300万円、当期純利益は375億8800万円でした。
空前のヒットを記録した『妖怪ウォッチ』関連グッズは552億円を販売し、トイホビー事業を牽引。グループ全体の売上高では『機動戦士ガンダム』が767億円で、今期も安定して高い人気を維持しています。また『ドラゴンボール』も前期の114億円から194億円と復調しています。
2015年3月期 連結業績
売上高:5654億8600万円(前年同期比+11.4%)
営業利益:563億2000万円(+11.7%)
経常利益:593億8300万円(+26.1%)
当期純利益:375億8800万円(+50.0%)
セグメント売上高
トイホビー:2309億1800万円(前年同期比+23.9%)
コンテンツ:2880億1000万円(+3.4%)
アミューズメント施設:555億3900万円(-4.6%)
その他:270億600万円(-1.3%)
セグメント損益
トイホビー:営業利益170億400万円(前年同期比+62.1%)
コンテンツ:営業利益409億2800万円(+9.9%)
アミューズメント施設:営業利益損失22億8800万円
その他:営業利益14億6200万円(-11.2%)
ネットワークコンテンツの売上高は823億円、家庭用ゲームソフトは売上高865億円、業務用ゲーム機は721億円でした。
今期はミリオンセラーが2タイトル。『ドラゴンボール ゼノバース』が206万本『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストームレボリューション』が100万本を販売。その他主な実績としては、『ワンピース アンリミテッドワールドレッド』が65万本、『ソードアートオンライン ホロウ・フラグメント』が57万本でした。
販売実績は2168万3000本(国内707万5000本、北米673万4000本、欧州787万4000本)。
2016年3月期の見通し
2016年3月期の業績予想は今期を下回る売上高5300億円(-6.3%)、営業利益450億円(-20.1%)、経常利益460億円(-22.5%)、純利益300億円(-20.2%)の見通し。
IP別の計画としては、『機動戦士ガンダム』が今期並の760億円、『妖怪ウォッチ』は320億円、『スーパー戦隊』が257億円、『ドラゴンボール』が200億円など。ブームが落ち着くと見られる『妖怪ウォッチ』を除いては、ほぼ2015年3月期並の計画です。