バンダイナムコHDの2015年3月期第1四半期業績は増収増益。キャラクター別ではガンダム関連がさらに二桁成長


 

バンダイナムコホールディングスが5日、2015年3月期第1四半期(2014年4-6月)の業績を発表しました。売上高は1225億400万円(前年同期比+15.7%)、営業利益は168億4700万円(同+26.2%)、経常利益は176億3300万円(同+22.1%)、四半期純利益は116億3200万円(同+22.3%)でした。

バンナムによると、Q1の業績が好調だった要因としては、中長期的な成長に向けた「IP軸戦略」を核とした様々な施策を推進していることがあり、コンテンツ事業において国内のネットワークコンテンツと映像音楽コンテンツ、欧米のゲームソフトが好調に推移したほか、国内のトイホビー事業において、定番IP商品や新規IP商品が好調に推移したとのこと。

爆発的なブームとなっている『妖怪ウォッチ』効果も本格的に寄与しはじめたトイホビー事業は、売上高465億4600万円(前年同期比+25.7%)、セグメント利益は39億4500万円(同+106.2%)でした。

報道によると、『妖怪ウォッチ』関連商品の販売額は4-6月期の3ヶ月で65億円。年間予想としていた70億円に早くも手の届くところまで来ており、9月末までには100億円を超える見通しとのこと。

アミューズメント施設事業は売上高129億700万円(前年同期比-0.3%)、セグメント損失は6億1600万円(前年同期は7億500万円のセグメント損失)でした。既存店売上高が前年同期比91.0%となり、前年実績を下回りました。

コンテンツ事業

家庭用ゲームソフトを含むコンテンツ事業は、売上高657億800万円(前年同期比+15.2%)、セグメント利益は133億5900万円(同+10.5%)でした。

ソーシャルゲームやスマートフォン向けアプリゲームの主力タイトルが安定的に推移。また、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ」、「ONE PIECE(ワンピース) トレジャークルーズ」などの新規タイトルも好調だったとのこと。

映像音楽コンテンツも「ラブライブ!」や「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) episode7 「虹の彼方に」」などが好調に推移し、業績に貢献。

家庭用ゲームソフトは前年の435万3000本から365万6000本へと販売時本数を落としているものの、売上高は前年同期比+34.3%の211億円を生成。

4-6月の主な新作タイトルとしては、『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』(PS3/PS Vita、40万本)、『ソードアート・オンライン-ホロウ・フラグメント-』(PS Vita、27万本)、『太鼓の達人 どんとかつの時空大冒険』(3DS、15万本)『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』(PS3、13万本)がありました。

前期に発売した『Dark Souls II』も、海外においてPC版を中心に好調だったとのこと。

キャラクター別売上

キャラクター別売り上げでは、『機動戦士ガンダム』関連が203億円とダントツ。『仮面ライダー』『スーパー戦隊(Power Rangers)』が安定した売り上げを記録しているほか、『アイカツ!』も高い伸びを示しています。

  • 203億円(前年同期比+10.9%) – 機動戦士ガンダム
  • 61億円(±0%) – 仮面ライダー
  • 56億円(+1.8%)- スーパー戦隊(Power Rangers)
  • 50億円(-19.3%) – ワンピース
  • 27億円(+12.5%) – アイカツ!
  • 20億円(-23.0%) – プリキュアシリーズ
  • 19億円(-24.0%) – ドラゴンボール
  • 14億円(-17.6%) – アンパンマン

Q1の好調な決算を受けて、バンダイナムコHDは4-9月の第2四半期連結累計期間の業績予想を上方修正。売上高は前回発表時から8.5%増の2350億円、営業利益は25.0%増の200億円、経常利益は25.0%増の200億円、純利益は28.0%増の125億円。

なお、通期予想に関しては、年末商戦を控えていることや、変化の激しい市場環境が継続していることを理由に修正は行っていません。

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