スクウェア・エニックスHDは6日、2014年3月期第2四半期業績を発表しました。売上高は616億6,400万円で前年同期比+1.0%増ながら、営業利益は46億7,500万円(前年同期は52億4,000万円の営業損失)、純利益は26億600万円(前年同期は54億8,000万円)と黒字を回復しました。
主力のデジタルエンタテインメント事業では、北米の家庭用ゲーム機向けソフトウェアのディストリビューション販売が好調だったほか、仕切り直しを果たした『ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア』がダウンロード版を含めて145万本を販売。課金者数も60万人を突破し、『FF11』のピーク時規模を上回ったとのこと。
スクエニはデジタルエンタテインメント事業のさらなる構造改革を進め、海外スタジオについてはオンライン中心のタイトル制作に転換、国内スタジオについてはスマートデバイス向けのタイトル制作を加速させるとしています。またアジア地域を中心とした海外展開も拡大させます。
オンラインは可変型価格モデルへ転換を図るとし、タイトル例としてPC向けF2P型対戦アクションとして開発が進められている『Nosgoth』が紹介されました。
国内のスマートデバイス向けタイトルとしては、『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジーアギト』が紹介。著名ブランドを活用し、利用者拡大を目指します。
アジア展開としては『拡散性ミリオンアーサー』が中国でもヒットしている他、『ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア』を中国でも展開予定。またインドネシアに事業拠点を設立しました。
再生はとりあえず順調に進んでいるようですが、かつてのFFシフトのように、著名タイトルに偏った結果、その後で大きなツケを支払わされるなんてことにならないことを今回は期待したいところです。