スクエニ、『トゥームレイダー』など複数IPと開発会社をEmbracer Groupへ売却


Shadow of the Tomb Raider - Lara Croft シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー - ララ・クロフト

 

スクウェア・エニックスは2022年5月2日、Embracer Group へ一部の開発子会社と『トゥームレイダー』を含む IP (知的財産権)を売却したと発表しました。譲渡価格は3億ドル(約390億円)。

Embracer Group は THQ Nordic や Koch Media、Saber Interactive、Gearbox などを傘下にもつスウェーデンのゲームメーカー。近年、大型買収を繰り返し規模を拡大しています。

売却対象に含まれている主な会社は CRYSTAL DYNAMICS(『トゥームレイダー』シリーズなど)と EIDOS(『トゥームレイダー』シリーズ、『デウスエクス』シリーズ、『シーフ』など)。

売却対象に含まれている主な IP は『トゥームレイダー』シリーズ、『デウスエクス』シリーズ、『シーフ』シリーズ『レガシー・オブ・ケイン』シリーズなど。

今回の売却合意についてスクエニは、2021年5月13日に発表した中期事業戦略の事業方針である「事業構造の最適化」に基づいたもので、「グループを取り巻く世界的な事業環境の大きな変化に向け、経営資源をより効率的に配分し、中核事業の成長と新規事業の立ち上げを加速させることにある」と説明しています。

「グループの事業ポートフォリオを見直し、デジタルエンタテインメント事業領域における選択と集中を一層進めさらなる成長を実現するとともに、ブロックチェーン、AI、クラウドという領域への投資を推進し、新規事業の立ち上げを加速させる」とも。

スクエニは今回の売却合意を契機に、海外パブリッシング機能の再編を実施。現行のガバナンス体制・レポートラインを見直して、グループ一体経営を推進し、国内外スタジオから今後ローンチされるタイトルのワールドワイドでの売上最大化の実現を目指します。

今後、スクエニグループの開発体制は国内の各スタジオと海外の Square Enix External Studios、Square Enix Collective となります。海外スタジオが中心となって開発していた『JUST CAUSE』シリーズや『OUTRIDERS』『Life is Strange』シリーズ等のIPは、引き続きスクエニグループに帰属します。

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