任天堂が30日に発表した2017年第2四半期(4-9月)の決算は、Nintendo Switch がハード・ソフト両面で非常に好調なセールスを続けていることや、Newニンテンドー2DS LL の投入によりニンテンドー3DSのハード販売が伸びたことなどにより、大幅な増収増益となりました。
売上高は前年同期比173%増の3740億円、営業利益は400億円(前年同期は59億円の赤字)、経常利益は696億円(前年同期は309億円の赤字)、純利益は35%増の515億円でした。
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任天堂 2017年Q2 決算
- 売上高:3740億4100万円(前年同期比 +173.4%)
- 営業利益:399億6100万円(前年同期は59億4700万円の赤字)
- 経常利益:695億9100万円(前年同期は308億8300万円の赤字)
- 純利益:515億300万円(+34.5%)
スイッチがゲーム専用機ビジネス全体の7割を占める
早くも売り上げの中心となっている Nintendo Switch は本体489万台(日本135万台/米大陸192万台/その他162万台)、ソフト2202万本(日本437万本/米大陸940万本/その他825万本)を販売。
金額面では日本が621億円、米大陸が1025億円、欧州が604億円、その他が208億円の合計2458億円。ゲーム専用機ビジネス全体の7割を占めています。
4-9月は7月発売の『スプラトゥーン2』が世界361万本のヒット。4月発売の『マリオカート8 デラックス』も442万本を販売しました。ポケモンから発売された『ポッ拳 DX』を除いて、任天堂が9月までに発売した5本のパッケージタイトルすべてがミリオンセラーを達成しています。
3DS
ニンテンドー3DSは本体286万台(日本76万台/米大陸117万台/その他92万台)を販売。このうち、7月に発売されたNewニンテンドー2DS LLが114万台(日本36万台/米大陸38万台/その他40万台)を占めました。ソフト販売は1382万本(日本498万本/米大陸422万本/その他461万本)でした。
販売実績は日本243億円、米大陸298億円、欧州207億円、その他32億円の合計781億円(▲7%)でした。
スマホ
スマートデバイス・IP関連収入は179億円でした。モバイルゲーム市場が大きな日本(82億円)と米大陸(78億円)で9割近くを稼ぎ出しています。
その他
その他のプラットフォームでは、海外で9月末に発売された『SNES Classic / Mini SNES(ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン)』が好調なスタートを切ったこともあり、前年同期比157%増の314億円(日本67億円/米大陸136億円/欧州88億円/その他23億円)。
『amiibo』は「Splatoon シリーズ」の新作効果により、フィギュア型が510万体、カード型は280万枚を販売しています。
ダウンロード販売は、特にスイッチのDL販売が好調だったことから前年同期比55%増の228億円に拡大しました。
通期予想を上方修正
Q2の好調な結果や足下の勢いから、任天堂は通期の業績予想を上方修正。2018年3月期は「任天堂らしい利益」と言われていた営業利益1000億円の大台を回復する見通しです。
任天堂は10−12月、Nintendo Switch では『スーパーマリオ オデッセイ』(10月)や『ゼノブレイド2』(12月)を発売するほか、ソフトメーカーからも多数の新作が登場予定。ニンテンドー3DSでは、New2DS LLの新色や特別仕様が発売。ソフトでは『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』(11月)を中心に対応ソフトが発売予定です。
またスマートデバイス事業ではポケ森こと『どうぶつの森 ポケットキャンプ』が11月下旬にローンチ予定です(オーストラリアでは10月25日に先行配信)。