NPDグループから2015年4月期のアメリカビデオゲーム市場レポートが報告されました。2015年4月期は、前年同月比でハードウェアや周辺機器・アクセサリ類の販売が苦戦する一方、ソフトウェア販売が二桁の伸びを示し、全体としては微増という結果に。ソフトウェアチャートは『Mortal Kombat X』が制しました。
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ハードウェア:第7世代の減少で売上減
ハードウェア市場の売上高は、前年同月比で4%ダウンの1億3890万ドル。第7世代(PS3/Xbox 360/Wii)の販売が55%減少したことが響いたとのこと。第8世代(PS4/Xbox One/Wii U)は堅調、携帯型ゲーム機は36%の伸びを示しました。
NPDのアナリストLiam Callahan氏によれば、販売台数ベースでは12%の増加。金額ベースで減少したのは、第7世代の減少に伴いハードの平均販売価格が下がったことが原因でした。なお、PS4/Xbox Oneのローンチからの販売ペースは、PS3/Xbox 360と比較して5割強早いペースであるとのこと。
この4月は、前年同月比でプラス63%と大きく数字を伸ばしたXbox Oneが、PS4を抜いて、トップコンソールの座を奪回。ただ累計販売台数では依然としてトップはPS4。NPDの集計値によれば、PlayStationが2015年4月期のアメリカ市場のソフトウェア販売を牽引しているし、PS4が累計販売トップであるとSCEは主張しています。
ソフトウェア:『Mortal Komnbat X』がシリーズ最高初動でトップに
ソフトチャートは『Mortal Komnbat X』がトップ。UKチャートでも好調な同タイトルですが、USチャートにおいても、シリーズ最大の初月販売記録となったとのこと。任天堂からは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』が9位に入っています。
新作タイトルのパッケージ販売本数は、第8世代がグッと伸びて200%増加。第7世代は62%ダウン、携帯機も32%ダウンしましたが、第8世代の伸びがこれら減少分を補ったとのこと。据置ゲーム機向けは20%増加、家庭用ゲーム機向け全体では13%増加ので2億5670万ドルでした。PCも含めた売上高では10%増の2億6440万ドルでした。
2015年4月が好調だった要因としては、新作タイトルの売上が、2014年4月を50%上回っている挙げられています。また、2015年Q1(1-3月)に発売されたタイトルの売上も、2014年Q1と比較して5%多かったとのこと。
2015年4月のUSチャートトップ10
- Mortal Kombat X (PS4, Xbox One)
- Grand Theft Auto V (PS4, Xbox One, PC, Xbox 360, PS3)
- Battlefield: Hardline (Xbox One, PS4, Xbox 360, PS3, PC)
- MLB 15: The Show (PS4, PS3)
- Minecraft (Xbox 360, PS3, Xbox One, PS4)
- NBA 2K15 (Xbox One, PS4, Xbox 360, PS3, PC)
- Call of Duty: Advanced Warfare (Xbox One, PS4, Xbox 360, PS3, PC)
- Dark Souls II: Scholar of the First Sin (PS4, Xbox One, Xbox 360, PS3)
- Super Smash Bros. (3DS, Wii U)
- Borderlands: The Handsome Collection (PS4, Xbox One)
周辺機器・アクセサリ類:コントローラが好調も3%減
周辺機器・アクセサリ類の減少は、イースターホリデーがずれたことが影響したとNPDグループは指摘。3%減少の1億5501万ドルでした。ただコントローラーの販売は好調で、前年同月比で27%伸びたとのこと。
2015年4月期のUSゲーム市場売上高(2015年4月5日〜5月2日)
ハードウェア:1億8390万ドル(前年同月比-4%)
ソフトウェア:2億5670万ドル(+13%)
ソフトウェア(PC込):2億6440万ドル(+10%)
周辺機器・アクセサリ類:1億5501万ドル(-3%)
市場全体:5億9570万ドル(+3%)