2015年5月の米市場はPS4がトップに返り咲き。ソフトトップは『The Witcher 3』、『Splatoon』は5位に


 

NPDグループから、2015年5月期におけるアメリカビデオゲーム市場の販売規模が報告され、開催が迫るE3を前に、PlayStation 4 が再びトップに立った事が明らかになりました。ソフトウェアトップは『The Witcher III: Wild Hunt』が獲得。

2015年5月のアメリカビデオゲーム市場は、前年同月比で13%減少の5億760万ドルでした。ハードウェア・ソフトウェアは前年からダウン。一方でアクセサリ・周辺機器はプラス成長を見せています。

ハードウェア:PS4がコンソールトップに返り咲き

ハードウェア市場は、販売数で見るとコンソールハードでトップに返り咲いたPS4を含む第8世代のセールスが安定している一方で、前世代機が前年同月比45%減と大幅ダウン。それでも携帯機が41%の上昇を見せたことで相殺し、全体では1%減にとどめています。ただ販売単価が下がっているため、金額ベースでは2割近い減少。18%減の1億5360万ドルでした。

ソフトウェア:The Witcher IIIがトップを獲得

ソフトウェア市場では『The Witcher III: Wild Hunt』がトップを獲得。北米地域のパブリッシャーを務めるWarner Bros. Interactiveは、前年比で売上高140%強の増加を達成トップパブリッシャーの座を掴んだとのこと。任天堂の『Splatoon(スプラトゥーン)』も29日発売で2日間の集計ながら5位に初登場。また『スマブラ3DS/WiiU』も10位に入りました。

金額ベースでは前年同月比で25%減少し、2億470万ドル。PCソフトを含めると2億1230万ドルでした(PCソフトを含めた場合でも25%減)。昨年5月は『Watch Dogs』や『マリオカート8』というビッグタイトルの発売があり、今年の新作はそれらと比較すると静かな立ち上がりに。具体的には、新作の販売額は前年比で55%減少しました。ただ旧作の販売は前年比で3%プラスと堅調でした。

そうした状況にありながら、第8世代の市場は本数ベースで8%拡大。前年から15ポイント伸びて総販売数の54%を占めたとのこと。チャート上位のソフトを見ても、現行機専用タイトルが増えていますし、他のマルチプラットフォームタイトルも大半は第8世代が最も大きいシェアを獲得しています。

USチャート:2015年5月

  1. The Witcher III: Wild Hunt (PS4, Xbox One, PC)
  2. Mortal Kombat X (PS4, Xbox One)
  3. Grand Theft Auto V (PS4, Xbox One, Xbox 360, PS3, PC)
  4. Minecraft (Xbox 360, PS3, Xbox One, PS4)
  5. スプラトゥーン (Wii U)
  6. Call of Duty: Advanced Warfare (PS4, Xbox 360, Xbox One, PS3, PC)
  7. NBA 2K15 (Xbox 360, PS4, Xbox One, PS3, PC)
  8. FIFA 15 (PS4, Xbox One, Xbox 360, PS3, Wii , 3DS, Vita)
  9. MLB 15: The Show (PS4, PS3)
  10. 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U (3DS, Wii U)

amiiboがToys to Life市場を牽引

対前年比で唯一伸びた周辺機器・アクセサリ市場。金額ベースで20%プラスの1億4930万ドルでした。この部門の上位5ジャンル(インタラクティブ・ゲーム・トイ(Toys to Life)、ポイントカード、コントローラ、ヘッドセット/ヘッドホン、電源)全てが対前年比でプラス成長を見せたとのこと。

中でもインタラクティブ・ゲーム・トイ関連が73%増と大きな伸び。昨年は無かった任天堂のNFCフィギュア『amiibo』がこの分野を牽引しているとのこと。5月はスマブラシリーズの新作やスプラトゥーンシリーズが発売されました。

2015年5月期のアメリカゲーム市場売上高(2015年5月3日〜30日)

ハードウェア:1億5360万ドル(前年同月比-18%)
ソフトウェア:2億0470万ドル(-25%)
ソフトウェア(PC込):2億1230万ドル(-25%)
周辺機器・アクセサリ類:1億4930万ドル(+20%)
市場全体:5億0760万ドル(-13%)


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