NPDグループから、2015年6月期(集計期間: 2015年5月31日〜7月4日)におけるアメリカビデオゲーム市場の販売規模が報告され、PlayStation 4や『Batman: Arkham Knight』の販売効果で全項目がプラスとなり、前年同月比18%増を達成したことが明らかになりました。
Contents
ハードウェア: バンドルセット販売が好調
ハード市場は前年同月比8%増の3億1310万ドル。ソニーの声明によると、『Batman: Arkham Knight』バンドルが好調だったPS4がトップコンソールの座についています。またPS4は6月期のソフト市場も牽引したとのこと。
マイクロソフトは、Xbox Oneのセールスが前年同月比で51%伸びたことを報告。Xbox Liveユーザーは22%の伸びでした。
単価の高い第8世代の据置型ゲーム機(PS4, Xbox One, Wii U)が15%増となり、第7世代および携帯機の減少を補っています。
NPDはまた、バンドルセットの存在が非常に大きくなっている点を指摘。2014年6月はハード売上に占める割合が35%だったバンドルセットは今年6月(バットマンバンドルがあったにせよ)、82%を占めています。年初来では67%で、3人に2人はハード購入時にバンドルセットを選択しています。
ソフトウェア:バットマンが好調な発進
上位3タイトルが入れ替わったソフト市場は前年同月比21%増の3億4550万ドル(PCも含めると19%増の3億5410万ドル)に拡大。
ソフトウェア売上高の増加は、6月に発売された新作ソフトが前年比で300%近く上昇した影響が大きいとNPDは指摘。昨年は5月に注目作『Watch Dogs』『マリオカート8』が発売されていますが、今年は6月に注目タイトルが集まりました。
首位に立った『Batman: Arkham Knight』は、2015年発売タイトルで2位に付ける勢い(1位は『Mortal Kombat X』)。バンドル分を含めると、既に今年最大の販売数になっているということです。さらに『Arkham Knight』の数字は、2011年10月の『Batman: Arkham City』をも僅かに上回っているとのこと。当時とは発売ハードの普及規模が異なることを考えると驚異的な数字。
『Batman: Arkham Knight』だけでなく、3位の『LEGO Jurassic World』や4位の『The Witcher 3: Wild Hunt』、8位の『Mortal Kombat X』とWarner Bros. Interactiveタイトルが4本トップ10を専有。前年比217%増で2015年上半期のトップパブリッシャーとなりました。 任天堂の『スプラトゥーン』は先月と変わらず5位に付けています。
この半年は、前年超えを4度記録。NPDのLiam Callahan氏によれば、2015年上半期のソフト売上高は前年比でプラス3%でした。
2015年6月のアメリカチャート
- Batman: Arkham Knight (PS4, Xbox One, PC)
- The Elder Scrolls Online: Tamriel Unlimited (Xbox One, PS4, PC)
- LEGO: Jurassic World (360, Xbox One, PS4, PS3, 3DS, Wii U, Vita)
- The Witcher 3: Wild Hunt (PS4, Xbox One, PC)
- スプラトゥーン (Wii U)
- Minecraft (360, PS3, Xbox One, PS4)
- Grand Theft Auto V (Xbox One, PS4, 360, PS3, PC)
- Mortal Kombat X (PS4, Xbox One)
- NBA 2K15 (360, PS4, Xbox One, PS3, PC)
- Call of Duty: Advanced Warfare (Xbox One, PS4, 360, PS3, PC)
周辺機器・アクセサリ
周辺機器・アクセサリ市場は最も伸びが大きく前年同月比34%増。販売金額は2億1070万ドルでした。 これらの結果、2015年6月期の総販売額は、前年同月比18%増の8億6940万ドルとなりました。
2015年6月期のアメリカゲーム市場売上高(2015年5月31日〜7月4日)
- ハードウェア:3億1310万ドル(+8%)
- ソフトウェア:3億4550万ドル(+21%)
- ソフトウェア(PC込):3億5410万ドル(+19%)
- 周辺機器・アクセサリ:2億1070万ドル(+34%)
- 市場全体:8億6940万ドル(+18%)