カプコンは2024年3月期の後半に売上を期待できる “大型新作” を投入予定であると改めて表明しました。第2四半期決算カンファレンスコールの質疑応答の中で明らかにしたものです。
カプコンの第2四半期(2023年4月〜9月)は売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益すべての項目が前年同期比で50%以上拡大し、11期連続での営業増益という通期計画の達成へ向け順調に進捗。デジタルコンテンツでは247万本を突破した『ストリートファイター6』や、2作合算で142万本を販売した『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』といった新作や、『バイオハザード RE:4』をはじめとする一連の『バイオハザード RE』シリーズ、『モンスターハンターライズ』など前期以前発売のリピートが貢献しています。
9月に配信を開始した『モンスターハンターNow』も日本国内を中心に 1,000 万ダウンロードを突破しました(なおカプコンは『モンスターハンターNow』の主な目標を、ブランドの認知度向上であると位置づけています)。
カプコンは2024年3月期に、ソフト販売本数を過去最多の 4,500 万本と設定(うち国内710万本、海外3,790万本)。新作やリピートは底堅い販売を続けているものの、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』や『バイオハザード RE:4』を中心に 4,170 万本(うち国内820万本、海外3,350万本)を販売した前期をさらに上回る数字を達成するためにはもうひと押し欲しいところ。
カプコンの発表によると下期(2023年10月〜2024年3月)の新作は『逆転裁判456 王泥喜セレクション』(2024年1月)の投入が予定されているほか、2023 年内に iOS / Mac 版『バイオハザード ヴィレッジ』『バイオハザード RE:4』、さらに “現在未発表の大型タイトル” が控えています。また『ドラゴンズドグマ2』『Kunitsu-Gami: Path of the Goddes(海外名称)』も発表済みです(両タイトルとも発売日未定)。
まだ年末年始商戦を控えているとはいえ、半年が終わった2023年9月末時点での販売本数は2,260万本。通期の 4,500 万本はかなり高いハードルです。これについてカプコンは「下期に大型新作の投入を予定しています。また、今期は当初より下期を中心としたセールによる販促を予定しており、リピートタイトルを中心に販売本数を伸ばすことで達成を目指します」と再び大型新作に言及。未発表大型新作に自信をもっているようです。
近年のカプコンを支える既存ブランドは『バイオハザード』と『モンスターハンター』。カプコンの販売本数トップ 10 のうち 9 作を、この2つで占めています(残る1つは『ストリートファイターV』)。『バイオハザード』に関しては『バイオハザード RE:4』が2023年3月に発売されたばかりであり、ならば次は『モンスターハンター』新作?
なお『モンスターハンター』シリーズは2024年3月11日でシリーズ誕生から20周年を迎えます。
A.下期は、現在未発表の大型タイトルに加え、1月に『逆転裁判456 王泥喜セレクション』の投入を予定しています。これらに加え、『ストリートファイター6』など上期に発売した新作タイトルを引き続き拡販することで、通期での計画達成を目指します。
A.下期に大型新作の投入を予定しています。また、今期は当初より下期を中心としたセールによる販促を予定しており、リピートタイトルを中心に販売本数を伸ばすことで達成を目指します。
A.現時点で、お伝えしていることはありません。