カプコン、Switch『モンスターハンターライズ』の販売計画は3月末までに「100万本以上」


モンスターハンターライズ Monster Hunter: Rise

 

期末までに 100 万本 “以上”

カプコンは 2021 年 3 月に発売する Nintendo Switch 向け『モンスターハンター』最新作『モンスターハンターライズ』について、期末までに 100 万本以上の販売を見込んでいることを明らかにしました。

2021 年 3 月期第 2 四半期の決算カンファレンスコールにて明らかになりました。

Nintendo Switch 独占のモンハンシリーズ最新作

『モンスターハンターライズ』は、Nintendo Switch 向けに初めて登場する『モンスターハンター』シリーズの完全新作。

雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームというジャンルは変わらないものの、険しい崖を登ったり、岩場など道なき場所への高速移動が可能に。新たなオトモも登場するなど、従来よりもアクション性が高く、新たな狩猟体験が提供されます。

またスイッチ向けということで、「いつでも、どこでも、誰とでも」気軽に楽しめるとされています。ローカル通信プレイやオンラインプレイによる最大 4 人プレイに対応。

カプコンによると『モンスターハンターライズ』は、PS4/Xbox One/PCで展開する『モンスターハンター:ワールド』『モンスターハンターワールド:アイスボーン』とは異なるコンセプトで開発。さらに対象ハードも異なることから、食い合いや競合は起こらないと考えているとのこと。

3月末までに100万本“以上”を販売する計画

『モンスターハンター』シリーズ最新作ということで大きな売上が期待される『モンスターハンターライズ』ですが、カプコンの計画では 2021 年 3 月末までに 100 万本以上とされています。

やや弱気に感じる数字を設定している理由としては、ソフト発売日が 3 月末( 3 月 26 日)であり、期末までの期間がわずかであることや、マルチプラットフォーム展開を行った『モンハンW』とは異なり対象ハードが限られる(Nintendo Switch 独占)であることを考慮しての数字だそう。

3DS向けモンハンは国内で初週100万本以上販売

特定ハード向けに独占発売されたという意味では、ニンテンドー3DSで 5 タイトル『3G』『4』『4G』『クロス』『ダブルクロス』が発売(3Gは後に Wii U で、ダブルクロスはスイッチでも発売)。

このうち 2011 年末の『3G』と、スイッチに話題が集中していた時期である 2017 年 3 月発売の『ダブルクロス』を除いた『4』『4G』『クロス』の 3 作は、国内の初週売上が 100 万本を超えています。

カプコンの2021年3月期 販売計画:新作のみで1,000万本

3DS 独占タイトルの実績を見ると、世界同時発売の『モンスターハンターライズ』の目標が期末までに 100 万本というのは、期間が短いとはいえ『モンハン』新作としてはやや弱気に見えなくもない数字です。

『モンハン』新作として見てもそうですし、カプコンが発表している 2021 年 3 月期の販売計画を見ても物足りない数字です。

カプコンは 2021 年 3 月末までに、コンシューマ(家庭用ゲーム機やPC向け)で世界 2,800 万本を販売する計画。内訳は新作で 1,000 万本。旧作(前期以前の発売タイトル)で 1,800 万本です。

21 年 3 月期の主力タイトルは、2020 年 4 月発売の『バイオハザード RE:3』と『モンスターハンターライズ』『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』。

主力の一角である『バイオRE:3』は、前年の『バイオハザード RE:2』ほどの勢いはなく 9 月末までに 300 万本。

『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』についても、カプコンいわく「移植タイトルということで特別大きな影響は織り込んでいない」とのこと。『DMC5 SE』に関しては次世代機での発売ということで、3月末までの普及台数はスイッチ以上に限られています。

年内発売タイトルに関してはホリデー商戦の動向を見る必要がありますが、新作売上 1,000 万本を達成するには『モンスターハンターライズ』の牽引が不可欠となっていくのではないでしょうか。

  • 『モンスターハンターライズ』は発売開始から 21 年 3 月末までに 100 万本以上を販売する計画
  • 3月末の発売であること、対象ハードが限られることを考慮して手堅い数字を設定
  • ゲームソフト全体の販売計画は2,800万本(うち新作で1,000万本)

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