2013年に任天堂から発売された Wii U ソフト『The Wonderful 101』が、開発元であるプラチナゲームズをパブリッシャーとして2020年大復活。
Nintendo Switch / PS4 / Steam で『The Wonderful 101: Remastered』として蘇りました。
オリジナルの Wii U 版とリマスター版とではどこがどう変わっているのか詳しく見ていきましょう。
Contents
The Wonderful 101 について
『The Wonderful 101』は『デビルメイクライ』や『ベヨネッタ』などを手掛けた神谷英樹氏によるアクションゲーム。ヒーロー1人のみを操作するのではなく、最大100人のヒーローが『ピクミン』のように集団でまとまって戦うユニークなゲームプレイを特徴としています。
タイトルが『101』なのは、101人目のヒーローはプレイヤー自身であるという意味も込められています。
ヒーローたちはワラワラと集まって戦うだけでなく、力を結束 (ユナイト) させて「ユナイト・モーフ」と呼ばれる巨大な合体技を繰り出すことができます。
『大神』の筆しらべのように、図形を描くことで発動するユナイトモーフには拳や剣、銃など様々なかたちがあり、バトルアクションだけでなくパズルを解くことにも使用。ゲームの攻略に大きく関わってきます。
仕様比較
各バージョンの基本的な仕様は次の通りです。
Wii U | Switch | PS4 | Steam | |
---|---|---|---|---|
発売元 | 任天堂 | プラチナゲームズ | プラチナゲームズ | プラチナゲームズ |
解像度 | 720p | TVモード : 1080p 携帯モード : 720p | PS4 : 1080p PS4 Pro : 1080p | 1080p ※4K対応 ※ウルトラワイドモニター対応 |
フレームレート | 最大60fps | 最大60fps | 最大60fps | 最大60fps |
プレイ人数 | 1 – 5人 | 1 – 5人 | ||
追加モード (DLC) | ● | ● | ● |
リマスター版は60fpsを目標として、その上で発売プラットフォームに合わせ解像度の向上などが図られています。Nintendo Switch版はTVモードで1080p、携帯モードでは720p表示。
リマスター版の比較 : Switch / PS4
Digital Foundry による Nintendo Switch / PS4 / PC 版の解析が行われています。解析によると Nintendo Switch 版はプラチナの当初発表通りTVモードで1080p、携帯モードで720pの解像度を達成。PS4はノーマルのPS4もPS4 Pro であっても1080pで表示されます。
フレームレートはどうでしょうか。720p解像度をターゲットにしていたWii U版のときも、最大60fpsをターゲットに30fpsとの間で表示されていた『The Wonderful 101』ですが、リマスター版もフレームレートは安定しているとは言い難いものとなっています。Switch 版はTVモード時30fps〜40fps台が多く、50fpsに届かない場面がほとんど。携帯モードでは若干改善されます。PS4版はよりスムーズであるものの、ノーマルPS4では密集したりエフェクトが多い場面など60fpsを維持できず50fps台、悪いところでは40fps台に落ちることがあります。解像度の向上がなかったPS4 Proでは60fpsでプレイが可能。
リマスター版はゲーム内容に変更がある?
『The Wonderful 101 Remastered』は基本的に、オリジナルの Wii U 版と同じゲーム内容を踏襲。ただし当時のままではプレイヤーにとって不親切である、あるいは難易度調整が不十分であったなどする箇所は、プレイアビリティを向上するため修正・改善が行われています。
また、Wii U版では2画面のゲームプレイがベースとなっていたものが1画面になるので、その点もプレイしやすいよう調整されています。Wii U版の時点で Off-TV Play (Wii U GamePad オンリープレイ) に対応していましたが、画面の位置や大きさを調整できない不便さがあり、その辺りも調整できるよう修正が施されます。
イージーモードはきちんとイージーに
初心者向け難易度になっていなかったイージーモードに関しても、リマスター版ではきちんとイージーになるよう手直しされます。
Kickstarter のストレッチゴール(目標調達額)次第でモードが追加
Wii U 版をすでにやりこんだというプレイヤーも新たに楽しめるよう、Kickstarterキャンペーンのストレッチゴール(目標調達額)次第でまったく新しいモードを追加することも予定されています。
たとえば「タイムアタックモード」(1.1億円達成)や「Luka’s First Missionモード(若きヒーローによる横スクロールのアドベンチャーモード)」(1.65億円達成)の追加など。
追加された新ゲームモードは、DLC 形式で無償提供されるとのこと。