11月15日に世界ローンチを果たしたNintendo Switchソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』。新たな地方で新たなポケモンとの出会いが待つ、ポケットモンスターシリーズの完全新作です。
Nintendo Switchでは、昨年発売された『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』も好調な売上を記録していますが、RPGシリーズ本編の完全新作の勢いはどうなったでしょうか。
真っ先に週間チャートが報告されるUKでは、『ポケットモンスター ソード』が2019年の独占タイトル(マルチプラットフォームではない、単一のプラットフォームで発売されるゲームソフト)として最大、市場全体を通しても年間第3位の初動を記録していることが明らかになりました。
UKIE/GfKの集計データによれば、『ポケットモンスター ソード』は『FIFA 20』や『Call of Duty: Modern Warfare』に次ぐ2019年の年間第3位の初動売上を記録。
上位2タイトルがマルチプラットフォームであるのに対して、『ポケットモンスター ソード』はNintendo Switchファミリー単独で大規模な売上を達成しました。また単体で『Star Wars Jedi: Fallen Order』の初動を上回りました。
もう一方のバージョンの『ポケットモンスター シールド』は3位に入ったほか、2本セットの『ポケットモンスター ソード・シールド ダブルパック』も7位にチャート入り。
これら3バージョンを合算した売上は、英国内におけるポケモンタイトルとして史上2番目に巨大なローンチとなりました。
2010年にニンテンドーDSで発売された『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』と比較すると『ポケットモンスター ソード・シールド』は33%増(ダブルパックを2本換算すると43%増)。昨年の『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』を53%(または64.6%)上回りました。
なお英国で最も巨大なローンチとなったのは、2016年にニンテンドー3DSで発売された『ポケットモンスター サン・ムーン』。『ポケモンGO』が大ブームを巻き起こしている中で発売され、ポケットモンスターとしてだけでなく、任天堂タイトルとしても英国で過去最大の初動、およそ30万本を記録しました。
その『サン・ムーン』と比べると、『ソード・シールド』の初動は39%減(あるいは34.5%減)という規模にとどまります。
ただし集計期間が異なる点には留意する必要があります。UKチャートは基本的に日〜土曜を1週間として集計。『サン・ムーン』は水曜日発売、『ソード・シールド』は金曜発売でした。そのため『サン・ムーン』が4日分の集計だったのに対して、『ソード・シールド』は2日しか集計に含まれませんでした。また集計対象はパッケージ版に限られており、デジタルダウンロードは反映されません。
ちなみに、UK市場における過去の『ポケットモンスター』シリーズの初動は次のようになっています。『ポケモン剣盾』の初動売上(パッケージ版)は、『BW』の43%増、『ピカブイ』の64.6%増、『SM』の34.5%減という数値から、おおよそ19万本前後だったことがわかります。
- ポケットモンスター サン・ムーン – 29万本(2016年47週)
- ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア – 14.5万本(2014年48週)
- ポケットモンスター ブラック・ホワイト – 12.5万本〜14.4万本(2011年09週)
- ポケットモンスター X・Y – 12.4万本(2013年41週)
- ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ – 11.6万本(2018年46週)
- ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー – 9.0万本(2010年12週)
- ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン – 7.8万本(2017年46週)
- ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2 – 6.2万本(2012年41週)
- ポケットモンスター プラチナバージョン – 5.9万本(2009年21週)
任天堂関連タイトルが増加傾向
11月に入り、任天堂プラットフォームの売上が伸び始めています。
『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』は、初週から12%の増加。また『マリオカート8 デラックス』(9位)や『ルイージマンション3』(6位)も好調を維持していることで、トップ10のうち6タイトルを任天堂関連で占める状況となっています。
加えて、Nintendo Switch版『Minecraft』が31%増、『リングフィット アドベンチャー』が36%増と売上を伸ばしています。
その下にも『スーパーマリオメーカー2』や『ゼルダの伝説 夢をみる島』『Newスーパーマリオブラザーズ U デラックス』『スーパー マリオパーティ』『スーパーマリオ オデッセイ』『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』がトップ40入り。
本格的なホリデー商戦の到来を前に、注目作の発売とともにNintendo Switchの勢いが増しています。