GSD と GfK の集計データに基づく、2023年の UK ゲーム市場規模(PC + 家庭用ゲーム)が報告されています。それによると、英国では2023年に3,800万本のゲームソフトが販売。前年と比べ2.6%増加しました。年間1位は『EA Sports FC 24』。『FIFA』を離れ新たなスタートを切ったエレクトロニック・アーツのサッカーゲームシリーズ最新作が、以前と変わらぬ人気を獲得しています。
新ブランド1作目の年末までの販売本数は 8.4% 減の 239 万本。ただし前作『FIFA 23』の売上には「2022 FIFAワールドカップ カタール」の盛り上がりも含まれています。『FIFA 23』は年間4位に入りました。
2位につけたのは『ハリー・ポッター』の世界を舞台とするオープンワールド・アクションRPG『ホグワーツ・レガシー』。ワーナータイトルとして昨年の『LEGO スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』は年間3位でしたが、今年は『Call of Duty: Modern Warfare 3』を上回りました。『ホグワーツ・レガシー』は 2023 年に最も売れたパッケージ版ソフトであり、2月にPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S、5月にPlayStation 4とXbox One、11月にNintendo Switch版と、対応機種を増やしながら年間を通して良いパフォーマンスを見せました。
『Call of Duty: Modern Warfare 3』は3位。2022年発売の『Call of Duty: Modern Warfare 2』の完全続編という位置付けながら、拡張版という印象が強かったのか売上を伸ばせず年末までの売上は前作比で39%減。ただ『MW2』が10月発売だったのに対して『MW3』は11月発売だったため、販売期間に違いがあります。
なお『EA Sports FC 24』『ホグワーツ・レガシー』『Call of Duty: Modern Warfare 3』はPlayStationとマーケティングパートナーシップを結んでおり、売上の過半数は PS プラットフォームからもたらされました。
デジタルデータを共有していない任天堂の最高順位は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の9位。『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は11位に入りました。
- EA Sports FC 24
- Hogwarts Legacy
- Call of Duty: Modern Warfare 3
- FIFA 23
- Grand Theft Auto V
- Marvel’s Spider-Man 2
- Star Wars Jedi: Survivor
- Red Dead Redemption 2
- ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム*
- Diablo 4/li>
*ダウンロード版を含まない
ハード市場を牽引したのはPS5
2023年のハード市場を牽引したのは供給問題が解消した PS5 でした。2022年と比べ55.2%増加し、発売以来最大の1年となりました。PS プラットフォームとしても2014年以降で最大の年でした。また PS4 も売上が増加。前年比で633%増加しました。
Nintendo Switch は前年比で 16.7% 売上がダウン。ただスイッチは発売から7年目を迎えており、販売の落ち込みは想定内と思われます。僅差で3位となったのはXbox Series X|S。前年比で14.2%減少しました。
周辺機器・アクセサリは900万個が販売。本体販売が伸びた一方でこちらは前年比で4.5%減少しました。