NPDグループが発表した2019年6月の米ゲーム小売市場売上高は、2019年8月と比較して13%減少して9億5,900万ドルでした。
全カテゴリが前年割れとなり、中でも減速が続いているハードウェア市場が33%減と大きく落ち込んだことが響きました。
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2019年6月の米ゲーム小売市場売上高
- ハードウェア:2億3,500万ドル(▲33%)
- ソフトウェア:3億8,600万ドル(▲1%)
- 周辺機器・アクセサリ類:3億3,800万ドル(▲7%)
- 合計:9億5,900万ドル(▲13%)
ソフトウェア:『スーパーマリオメーカー2』が1位、シリーズ最大の初月売上
ソフトウェア市場の規模は前年同月比1%減の3億8,600万ドルでした。月間1位はNintendo Switchソフト『スーパーマリオメーカー2』。任天堂ソフトの売上はニンテンドーeショップのデジタル販売分を含みませんが、他の新作を抑えて首位デビューを飾っています。
2015年にWii Uで発売された第1作目から数えて、今作で3作目となる『スーパーマリオメーカー2』。Wii U版や2016年の3DS版以上の初動を見せ、シリーズの初月売上記録を更新しました。
2位に入ったのは、『クラッシュ・バンディクー レーシング』のHDリマスター『Crash Team Racing: Nitro Fueled (クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!)』。2017年の『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』に続くクラッシュの“リマスタープラス”作品が、今回も勢いある出足を見せています。
3位は『モータルコンバット11』でした。『キングダムハーツIII』や『The Division 2』『バイオハザード RE:2』などを抑え、2019年上半期最大のヒット作となっています。モータルコンバットシリーズとしては2011年版『モータルコンバット』を上回り、歴代3位の売れ行きとなっています。上位2タイトルは『モータルコンバットX』と『モータルコンバット3』とのこと。
2019年6月 USチャート トップ20
- Super Mario Maker 2 (スーパーマリオメーカー2)*
- Crash Team Racing: Nitro Fueled
- Mortal Kombat 11
- Grand Theft Auto V
- Minecraft***
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Marvel’s Spider-Man
- NBA 2K19
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- Days Gone
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- Red Dead Redemption II
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
- MLB 19: The Show
- Call of Duty: Black Ops IIII**
- Tom Clancy’s The Division 2**
- New Super Mario Bros. U Deluxe (Newスーパーマリオブラザーズ U デラックス)*
- Assassin’s Creed: Odyssey
- Super Mario Party (スーパーマリオパーティ)*
- God of War 2018
**PCデジタル販売を含まず
***『Minecraft』のデジタル販売はXbox One / PlayStation 4版を含む
2019年 年間売上トップ10
- Mortal Kombat 11
- Kingdom Hearts III (キングダム ハーツ III)
- Tom Clancy’s The Division 2**
- Anthem^
- Resident Evil 2 2019 (バイオハザード RE:2)
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Days Gone
- Red Dead Redemption II
- MLB 19: The Show
- Call of Duty: Black Ops IIII**
過去12ヶ月間の売上トップ10
- Red Dead Redemption II
- Call of Duty: Black Ops IIII**
- NBA 2K19
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Marvel’s Spider-Man
- Madden NFL 19**
- Assassin’s Creed: Odyssey
- Mortal Kombat 11
- FIFA 19**
- Battlefield V**
Xbox One トップ10
- Mortal Kombat 11
- Grand Theft Auto V
- Crash Team Racing: Nitro Fueled
- Red Dead Redemption II
- Minecraft
- Forza Horizon 4
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- NBA 2K19
- Tom Clancy’s The Division 2
- Assassin’s Creed: Odyssey
PlayStation 4 トップ10
- Crash Team Racing: Nitro Fueled
- Marvel’s Spider-Man
- Mortal Kombat 11
- Days Gone
- MLB 19: The Show
- Grand Theft Auto V
- Minecraft
- Call of Duty: Black Ops IIII
- NBA 2K19
- Red Dead Redemption II
Nintendo Switch トップ10
- Super Mario Maker 2 (スーパーマリオメーカー2)*
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
- New Super Mario Bros. U Deluxe (Newスーパーマリオブラザーズ U デラックス)*
- Crash Team Racing: Nitro Fueled
- Super Mario Party (スーパーマリオパーティ)*
- Pokemon: Lets Go Pikachu (ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ)*
- Super Mario Odyssey (スーパーマリオ オデッセイ)*
- Yoshi’s Crafted World (ヨッシー クラフトワールド)*
Nintendo 3DS トップ10
- Persona Q2: New Cinema Labyrinth (ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス)
- Pokemon: Ultra Sun (ポケットモンスター ウルトラサン)*
- Pokemon: Ultra Moon (ポケットモンスター ウルトラムーン)*
- Super Mario Maker (スーパーマリオメーカー for Nintendo 3DS)*
- The Legend of Zelda: Majora’s Mask 3D (ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D)*
- Luigi’s Mansion (ルイージマンション)*
- Super Smash Bros. (大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS)*
- Detective Pikachu (名探偵ピカチュウ)*
- Super Mario 3D Land (スーパーマリオ 3Dランド)*
- Mario Kart 7 (マリオカート7)*
ハードウェア:Nintendo Switchが金額・台数の両面で1位
ハードウェア市場の売上高は33%減の2億3,500万ドルでした。ソニーやマイクロソフトが次世代機の存在を明らかにしたことにより、世代交代時期に入っていることが鮮明となっています。
2013年発売ハードの次世代機の投入準備を進めている2社とは異なり、2017年発売の任天堂のNintendo Switchは普及拡大。2019年6月、スイッチは金額と台数の両面で最も売れたハードとなりました。スイッチはまた、2019年上半期のベストセラーハードでした。
任天堂はゲームハードが300ドルでは高いと考えるユーザーに対して、標準価格より100ドル安い200ドルのNintendo Switch Liteを発表。9月に発売する計画です。年末の『ポケットモンスター』最新作と合わせ、まだスイッチを持っていない、現在3DSで遊んでいるユーザーの取り込みを狙います。
周辺機器・アクセサリ類
周辺機器・アクセサリ類も、6月は7%減少。売上高は3億3,800万ドルでした。コントローラー販売は好調を維持しているものの、その他製品の落ち込みを相殺することはできませんでした。ただし『Fortnite』をはじめとする「バトルロイヤル(バトロワ)」系ジャンルのここ最近の人気から、周辺機器・アクセサリ類の売上は2018年に急成長した後も、過去最高に近い状態が続いています。
6月に最も売れたコントローラーは『DUALSHOCK 4 (ジェット・ブラック)』でした。2019年上半期に最も売れたコントローラーでもあります。