任天堂が2012年末に発売した家庭用ゲーム機「Wii U」(ウィーユー)。世界1億台を超え大成功した「Wii」(ウィー)の後継機種として投入されましたが、残念ながら 2 世代続けて大成功とはいきませんでした。
ただ上手く行かなかった Wii U も、必ずしもすべてが駄目だったわけではなく、キラリと光る魅力があるソフトに関しては Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で移植あるいはリマスター等が行われています。
多くのタイトルは、ハード性能にあわせグラフィック品質の向上・改善が施されているほか、新要素も加えたアップグレード版として再発売。なかにはオリジナル版を上回る好セールスを残すなど、スイッチ版によって改めて評価されるタイトルも。
このページでは任天堂(ポケモン含む)が Nintendo Switch で移植/リマスターした Wii U / Wii タイトルについて主に紹介しています。
コンテンツ
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、主人公リンクがハイラルの危機を救うために冒険するアクション・アドベンチャーシリーズの最新作です。
当初は Wii U ソフトとして開発が進められていましたが、開発が長期化し Nintendo Switch にも対応。スイッチ本体のローンチタイトルとして発売されました(任天堂の最後の Wii U ソフトでもありました)。マルチプラットフォームタイトルなので厳密には移植とはまた違いますが……。リストアップ。
今回のハイラルの世界は広大なオープンワールド(オープンエア)。誰かからの依頼や指示でダンジョンを攻略し話を進めていくのではなく、自分の意思で何をするのかどこへ行くのかを決め、思いのままに冒険を楽しむことができます。
マリオカート8 デラックス
『マリオカート8 デラックス』は、Wii U で発売された『マリオカート8』に追加コンテンツを収録し、さらに新要素を加えた決定版です。「しずえ」(どうぶつの森)、「リンク」(ゼルダの伝説)、「ボーイ/ガール」(スプラトゥーン)といったマリオ以外のシリーズからもキャラクターが参戦。バトルモードのコースは新規に作成され、5つのルールで白熱のバトルを楽しめるようになりました。
「ハンドルアシスト」をオンにすればコースアウトなし。初めてでも安心して、他プレイヤーと一緒にわいわい楽しむことができます。
完全新作ではないものの、追加要素が多く『マリオカート8』の決定版にふさわしい内容となっています。
旧作コースをリマスターする追加コンテンツも発売されさらに充実。
ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX
『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX』は、『ポケットモンスター』とバンダイナムコの『鉄拳』開発チームとがコラボした、ピカチュウなど好きなポケモンを自分で操作する楽しさを味わえる対戦アクションゲームです。スイッチの『DX』ではアーケード版や Wii U 版の要素に加えて、チームバトルやデイリーチャレンジといったモードが追加。また新たなファイターも参戦し、総勢21匹のポケモンたちによる迫力のバトルが繰り広げられます。サポートポケモンとして他にも多くのポケモンが登場します。
レゴシティ アンダーカバー
『LEGO City: Undercover』(レゴシティ アンダーカバー)は、『LEGO』シリーズのひとつ「レゴシティ」を題材とする、オープンワールド・アクションアドベンチャーゲームです。レゴゲームを手がけるワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントから現行機向けに移植版が発売。
プレイヤーは警察官チェイス・マケインとなって、ブロックでできた広大なレゴシティを大冒険。脱獄犯レックス・フューリー逮捕を目指します。移植版ではマルチプレイに対応し、2人で一緒にプレイが可能に。難しい謎解きや高いスキルを要求されるアクションはほぼないので、レゴのユーモアあふれる作り込まれたおもちゃ世界を気楽に楽しむことができます。
ベヨネッタ 1&2
美しく残酷な魔女、ベヨネッタを操作して華麗にド派手に爽快感あるアクションを楽しめる『ベヨネッタ』および『ベヨネッタ2』も Nintendo Switch に登場。いつでもどこでも多彩なアクションを楽しむことができます。
スイッチ版では『amiibo』に対応し、コスチュームやアイテムなど任天堂キャラクターとのコラボコンテンツを入手可能に。
また『2』の「タッグ クライマックス」では、ローカル/オンラインで他プレイヤーと遊ぶことができます。
ドンキーコング トロピカルフリーズ
『ドンキーコング トロピカルフリーズ』は、ドンキーコングのパワフルなアクションを楽しめる横スクロールアクションゲーム。マリオやカービィ、ヨッシーとはまた一味異なるコングたちの能力を駆使して、自然を生かしたロケーションなどバラエティ豊かなステージを攻略していきます。
Switch 版ではおすそわけプレイでマルチプレイを楽しめるほか、手厚いサポートや強力なアクションで手強いコースも遊びやすい「ファンキーモード」が追加。ファンキーコングのアクションでプレイしてガンガン進んでいくことができます。
進め!キノピオ隊長
『進め!キノピオ隊長』は、『スーパーマリオ オデッセイ』で登場したキノピオ隊長を主役に据えたアクションアドベンチャーです。仕掛けがギュッと詰まった3D箱庭ステージを、ぐるぐると見回したり画面をタッチして地形を動かすなどして、キノピオ隊長とキノピコがお宝を求めて大冒険。
激しいアクションや目まぐるしく動くカメラといったことがほとんどないので、3Dアクションが苦手な人でも遊びやすいつくり。
Switch版ではおすそわけプレイに対応して2人同時プレイを楽しめるほか、「ニュードンク・シティ」など、『スーパーマリオ オデッセイ』のミニチュアコースも新たに収録されています(逆に『スーパーマリオ 3Dワールド』コースは未収録)。
有料追加コンテンツを購入すると完全新作のコースで遊べたり、既存コースを新たなルールで遊べるようになります。
New スーパーマリオブラザーズ U デラックス
『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』は『New スーパーマリオブラザーズ U』とその追加コンテンツ『New スーパールイージ U』を1本にまとめ、さらに新要素を収録した2Dマリオ『New スーパーマリオブラザーズ U』の決定版です。
通常の『New スーパーマリオブラザーズ U』で82コース、100カウントでコースを駆け抜ける『New スーパールイージ U』で82コース、計164コースが収録とボリューム満点。さらにストーリーモードとは別に、コインバトルやおだいモードなども楽しめます。
プレイヤーキャラクターとして新たに、お助け能力を持つキノピコ(キノピーチに変身可能)とトッテンが仲間入り。初心者からマリオシリーズに慣れた人まで、最大4人で一緒に楽しめます。
幻影異聞録 #FE Encore
『幻影異聞録 #FE Encore』(げんえいいぶんろく しゃーぷ えふいー あんこーる)は、『ファイアーエムブレム』をモチーフに、『ペルソナ』『真・女神転生』シリーズなどで知られるアトラスが手がけるコラボレーション RPG。欧米版『Tokyo Mirage Sessions #FE』をベースに新曲や新衣装、追加シナリオや追加ダンジョンなど、新規要素を追加した移植タイトルです。
現代の東京で、芸能界で輝くという夢を持つ若者たちが、『FE』シリーズの英雄の力を借りながら、異世界からの侵略者「ミラージュ」の脅威に立ち向かいます。
Xenoblade Definitive Edition
『Xenoblade Definitive Edition』(ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション)は、2010 年に Wii で発売されたモノリスソフト開発の RPG『Xenoblade ゼノブレイド』のリマスタータイトルです。“Definitive Edition”(ディフィニティブ・エディション、決定版)として主要キャラクターのモデリングが新たに描き直されているほか、UI、一部楽曲がリニューアル。さらに原作にはなかった、後日譚となる追加ストーリーも収録されています。
”神の骸”の上の美しく広大な世界を舞台とする冒険が再び幕を開けます。
The Wonderful 101: Remastered
『The Wonderful 101: Remastered』は、世界中から集った100人のヒーローたちが1つになって力を合わせて戦う、慣れてくるとさまざまな攻撃を組み合わせて華麗で爽快感あるコンボを繰り出せる、プラチナゲームズ色を詰め込んだユナイト・アクションゲーム『The Wonderful 101』のリマスター版です。オリジナルは任天堂からの発売でしたが、リマスター版では発売元もプラチナゲームズに。
ピクミン3 デラックス
『ピクミン3 デラックス』は、不思議な生き物ピクミンの力を借りて惑星を探索し、お宝などを集めるAIアクション『ピクミン』シリーズの第3弾。『3』では3人の主人公キャラが登場。キャラクターを切り替えたりしながらフルーツを集めます。
『デラックス』版はゲーム本編に加え、Wii U 版で配信された有料の追加コンテンツがすべて収録。さらに過去作品の主人公であるオリマーたちが活躍するサイドストーリーミッションが新規に収録されています。
また生き物の詳しい生態がわかる「原生生物図鑑」やゲームの達成度に応じて「進級バッジ」が追加されるなど、より深く『ピクミン3』の世界を楽しめるように。はじめて『ピクミン』シリーズを遊ぶ人向けに難易度を選択できたり、ヒント、目的地への矢印、狙いを定めやすいロックオンなど、遊びやすさも向上しています。
スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド
『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』は、2013年に Wii U で発売された『スーパーマリオ 3Dワールド』をより遊びやすく、そして新しい要素をプラスしたタイトルです。3Dステージを探索したりする3Dマリオでありながら、ゴールポールの存在など2Dマリオのように迷わず遊べる『3Dワールド』。最大4人でマルチプレイを楽しめるのも特徴です(今回はオンラインにも対応)。スイッチ版では移動速度がアップしたりジャイロ操作に対応するなど遊びやすく調整。このタイトルで初登場したネコマリオの操作性も向上。壁のぼりや滞空時間が長くなり、より自由度高く遊べるようになっています。
残る Wii U ソフトは?
というわけで Nintendo Switch に移植・リマスターされた任天堂の Wii U / Wii ソフトという話題でした。すべての Wii U ソフトがスイッチで発売されそうな勢いとなっていますが、後残っているのは何タイトルあるでしょうか。
ダウンロードソフトも含めると、次のようなソフトがまだ移植されていません。
- Nintendo Land (ニンテンドーランド)
- ゲーム&ワリオ
- ゼルダの伝説 風のタクト HD
- ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD
- Wii Sports Club
- Wii Party U
- Wii Fit U
- ファミコンリミックス
- Dr.LUIGI & 細菌撲滅
- 引ク押ス ワールド
- 零 ~濡鴉ノ巫女~
- タッチ!カービィ スーパーレインボー
- 役満 鳳凰
- マリオvs.ドンキーコング みんなでミニランド
- XenobladeX ゼノブレイドクロス
- Devil’s Third
- ヨッシー ウールワールド
- じっくり絵心教室
- スターフォックス ゼロ / スターフォックス ガード
細かなタイトルも含めるとまだ数は残っていますが、『スーパーマリオ 3Dワールド』もスイッチへの移植が決定。スイッチでセールスを期待できる、発表でインパクトのあるタイトルはほぼ出揃ったといえます。