Nintendo Switch 上で、Wii / 3DS / Wii U で展開した「バーチャルコンソール」を配信する計画はないと明らかにしている任天堂。サービス名称は引き継がれませんが、任天堂の持つ豊富な過去資産はスイッチでも提供されます。
任天堂アメリカの社長兼COOであるReginald Fils-Aimé氏(レジー社長)はIGNに対して、任天堂は9月に開始予定の Nintendo Switch Online (に含まれるファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online)がバーチャルコンソールの後継サービスにあたると捉えていることを明かしました。
Nintendo Switch Online は、ニンテンドースイッチでオンラインプレイなどを楽しむために必要となる有料サービス。加入すると利用できる特典の中に『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』というサービスがあり、オンラインプレイに対応したファミコンソフトを遊ぶことができます。
「バーチャルコンソールの後継サービスが、Nintendo Switch Online にあたるわけです。様々なゲームのラインナップを揃える考えのもと、そのラインナップは、時間とともに拡大していきます。そしてこれらゲームの多くには追加でオンライン機能が加わります。それが、ニンテンドースイッチ上でどのようにレガシーコンテンツを提供するのが最良の方法なのか、ということに対する任天堂が出したビジョンです」
Nintendo Switch Online の利用料金は年間2,400円(月単位の契約だと月額300円)。これまで基本的に無料でオンラインサービスを提供してきた任天堂にとっては、初めての本格的なサブスクリプションサービスの導入であり、有料サービスへの移行がユーザー離れにつながるのではとの懸念も。しかし任天堂やレジー社長はそうは見ていません。
「我々は人々が Nintendo Switch Online に加入してくれるだろうと考えています。というのも、このサービスには対戦プレイへのアクセスやクラウドセーブ、それにクラシックゲームへのアクセスが含まれ、それらが年間20ドル(日本では年間2400円)で手に入る、素晴らしい提案です。任天堂にとって、いかなる問題になるとも思っていません。むしろオンライン体験という観点から、多種多様な機会を提供し続けられるようになります」
サービス開始時の『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のラインナップは『スーパーマリオブラザーズ3』『バルーンファイト』『ドクターマリオ』『アイスクライマー』『ドンキーコング』『ゼルダの伝説』など全20本。任天堂の説明によれば、ファミコンソフトは厳選のラインナップが定期的に追加されていきます。
『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』という名前から、提供されるソフトはファミコンソフトに限定されてしまいそうですが、任天堂がこのサービスを実際にバーチャルコンソールの後継であると捉えているのであれば、いずれスーパーファミコンやN64、ゲームボーイその他、VCで提供されていたハードの追加も構想に含まれているのかもしれません。
常時遊べるラインナップがどの程度まで増えるのかはまだ見えてきませんが、他の過去ハードのソフトも含めて遊べるようになれば、月300円または年2400円という Nintendo Switch Online の価格設定は、よりお得に魅力的に映ることとなりそうです。