NPD グループから、2018年3月における、アメリカのゲーム小売市場規模が報告。2017年は Nintendo Switch 発売があった反動から、前年と比較して11%減という結果となりました。中でもハードウェアが32%減と大幅に減少しています。
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NPD 2018年3月
ソフトウェア:『Far Cry 5』が『モンハンワールド』から年間1位を奪取
PCを含めたソフトウェアは市場は10%減の6億1300万ドルでした。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『 Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands』があった昨年3月と比べて新作の売上が小規模だったことが響きました。
今年の月間1位は Ubisoft の『Far Cry 5』。3月のトップとなっただけでなく、2018年の年間1位も初月にして『モンスターハンター:ワールド』から奪取。『Far Cry 5』はまた、これまで『Far Cry 3』が保有していた売上を倍増させてシリーズ初月売上高を更新。初週のみで3億1000万ドルを販売しました。
『Far Cry 5』によって2位にとどまったマイクロソフト&レアの『Sea of Thieves』も、3月20日発売ながら好セールスをマーク。こちらも年間トップ10入りをはたし8位につけています。『Sea of Thieves』はレア開発のタイトルとして、1995年に NPD が集計を開始して以来最高の初月売上を記録したということです。
この3月は他にも複数の新記録が生まれています。『MLB 18: The Show』と『星のカービィ スターアライズ』が、シリーズの歴代初動記録を更新。長く続いているシリーズですが、ここに来て勢いを増しています。
『二ノ国2』は8位でデビュー。『名探偵ピカチュウ』はトップ20入りを逃しました。
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2018年3月 月間 U.S. チャート
- Far Cry 5
- Sea Of Thieves
- MLB 18: The Show
- Kirby Star Allies (星のカービィ スターアライズ)*
- Grand Theft Auto V
- Call of Duty: WWII
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- Ni No Kuni II: Revenant Kingdom (二ノ国II レヴァナントキングダム)
- NBA 2K18
- Monster Hunter: World (モンスターハンター:ワールド)
- Super Mario Odyssey (スーパーマリオ オデッセイ)*
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
- PlayerUnknown’s Battlegrounds**
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- A Way Out**
- Assassin’s Creed: Origins
- Dragon Ball: Fighterz (ドラゴンボール ファイターズ)
- FIFA 18**
- Splatoon 2 (スプラトゥーン2)*
- UFC 3
*デジタル販売分を含まず
**PCデジタル販売分を含まず
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Xbox One
- Far Cry 5
- Sea Of Thieves
- PlayerUnknown’s Battlegrounds
- Call of Duty: WWII
- Grand Theft Auto V
- Monster Hunter: World (モンスターハンター:ワールド)
- NBA 2K18
- A Way Out
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- Assassin’s Creed: Origins
PlayStation 4
- Far Cry 5
- MLB 18: The Show
- Ni No Kuni II: Revenant Kingdom (二ノ国II レヴァナントキングダム)
- Grand Theft Auto V
- Monster Hunter: World (モンスターハンター:ワールド)
- Call of Duty: WWII
- NBA 2K18
- A Way Out
- Dragon Ball: Fighterz (ドラゴンボール ファイターズ)
- FIFA 18
Nintendo Switch
- Kirby Star Allies (星のカービィ スターアライズ)
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)
- Super Mario Odyssey (スーパーマリオ オデッセイ)
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)
- Splatoon 2 (スプラトゥーン2)
- Mario & Rabbids: Kingdom Battle (マリオ+ラビッツ キングダムバトル)
- Pokken Tournament DX (ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX)
- Bayonetta 2 (ベヨネッタ2)
- Elder Scrolls V: Skyrim
- ARMS
Nintendo 3DS
- Detective Pikachu (名探偵ピカチュウ)
- Pokemon: Ultra Sun (ポケットモンスター ウルトラサン)
- Pokemon: Ultra Moon (ポケットモンスター ウルトラムーン)
- Mario Kart 7 (マリオカート7)
- Super Smash Bros. (大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS)
- Minecraft
- Super Mario Maker (スーパーマリオメーカー for Nintendo 3DS)
- Super Mario 3D Land (スーパーマリオ 3Dランド)
- Kirby: Battle Royale (カービィ バトルデラックス!)
- Mario Party: The Top 100 (マリオパーティ100 ミニゲームコレクション)
** Nintendo Switch とニンテンドー3DSはパッケージ版のみ集計。
2018年 年間売上ランキング
- Far Cry 5
- Monster Hunter: World (モンスターハンター:ワールド)
- Dragon Ball: Fighterz (ドラゴンボール ファイターズ)
- Call of Duty: WWII
- Grand Theft Auto V
- NBA 2K18
- PlayerUnknown’s Battlegrounds**
- Sea Of Thieves
- MLB 18: The Show
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
過去12か月間の売上げランキング(2017年4月〜2018年3月)
- Call of Duty: WWII
- NBA 2K18
- Destiny 2**
- Madden NFL 18
- Super Mario Odyssey (スーパーマリオ オデッセイ)*
- Star Wars: Battlefront II 2017**
- Grand Theft Auto V
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- Assassin’s Creed: Origins
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド)*
ハードウェア:スイッチの反動減で3割減
ハードウェア市場は、ニンテンドースイッチ発売の反動減により、前年比で32%ダウンの3億3100万ドルでした。ただ1-3月を通してみると9億2500万ドルを販売しており、高水準を保っています。
2018年のハードウェア市場を牽引しているのは、 Xbox One X が発売され単価が上昇した Xbox One ファミリー。しかし台数で見ると、2018年3月のトップは PlayStation 4 でした。またハードのモデル単位で見た場合、最も売れたのは Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッドでした。
ハード売上がダウンしたにもかかわらず、周辺機器・アクセサリー販売は好調でした。『Fortnite』のようなバトルロイヤル系のゲームのヒットにより、ヘッドセット/ヘッドホン部門が押し上げられ、売上高は前年比20%増の3億7200万ドルを記録しています。
2018年3月の米国ゲーム市場規模
- ハードウェア:3億3100万ドル(▲32%)
- ソフトウェア(PC込):6億1300万ドル(▲10%)
- 周辺機器・アクセサリー:3億7200万ドル(+20%)
- 全体:13億1600万ドル(▲11%)