昨年12月、任天堂アメリカ(Nintendo of America)をパブリッシャーとする『EclairCity』なるゲームタイトルが、オーストラリアのレーティング機関 ACB (Australian Classification Board) に登録されていたことが明らかとなりました。レーティングは全年齢対象を示す「G (General)」より1つ上の「PG (Parental Guidance)」。保護者の指導が必要な場合がある、15歳以上推奨の区分で、暴力的な要素・テーマが含まれる「M (Mature)」(15歳以上推奨)と「G」の中間に位置しています。
これまで未発表のタイトルで、かつシリーズ作でもなさそうなことから注目を集めていますが、任天堂のタイトルではないかもしれません。
EclairCity とは?任天堂以外のメーカーの可能性が高い
NoA をパブリッシャー、プロダクションカンパニーとして登録された『EclairCity』ですが、任天堂タイトルではない可能性が高いです。
というのも、同様のケースが過去にも見られています。たとえば『ChromaGun』や『Black Hole』『The Next Penelope』といった任天堂以外のタイトルでも、今回と同様に Nintendo of America をパブリッシャー、プロダクションカンパニーとして登録されています。またこれらのタイトルの申請者は IARC (International Age Rating Coalition、国際年齢評価連合) となっています。
任天堂タイトルの場合、パブリッシャーは日本の任天堂「NINTENDO CO., LTD.」と表記されます。ACB への申請も、オーストラリアの現地法人である「NINTENDO AUSTRALIA PTY LTD」が行います。
そのため、今回明らかになった『EclairCity』も、任天堂タイトルというよりもむしろ、おそらくは外部メーカーが任天堂プラットフォームで発売するための審査を IARC を通じて行ったものと考えられます。任天堂プラットフォーム対応ソフトを IARC が申請すると、なぜパブリッシャーやプロダクションカンパニーが NoA となるのかは気になるところですけれど。