スクウェア・エニックス・ホールディングスが12日、2014年3月期の通期連結業績を発表しました。売上高は1550億2300万円、営業利益は150億4300万円、経常利益は125億3400万円、純利益は65億9800万円でした。売上がプラス4.8%の増収となったほか、損失を計上した昨期から黒字転換しています。
新作ソフトが好調
家庭用ゲームソフトを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は945億7100万円(前期比+5.7%)、営業利益は107億900万円(前期は4400万円の営業利益)でした。『ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター』や『Thief』、『トゥームレイダー ディフィニティブエディション』等のタイトルが好調だったと報告。
スマートデバイスやPCブラウザ等向けタイトルでは、『戦国IXA(イクサ)』が引き続き好調に推移したことに加え、『拡散性ミリオンアーサー』がPS Vita向けにプラットフォームを拡大。韓国に続いて台湾や中国本土でもヒットしたとのこと。『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』も500万本を突破し、好調なスタートを切っています。
『ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア』もソフトウェア販売が好調で、運営も堅調に推移しているということです。
アミューズメント事業の売上高は469億5200万円(+6.0%)、営業利益は45億1700万円(前期は3億5300万円の営業損失)でした。出版事業の売上高は102億2800万円(-7.7%)、営業利益は22億9300万円(-7.7%)でした。ライツ・プロパティ事業は37億8600万円(+16.0%)、営業利益は11億1500万円(+67.2%)でした。
2015年3月期の見通し
2015年3月期は、以前から伝えられていた海外スタジオ開発による大型オンラインタイトルが複数ローンチするほか、『キングダム ハーツ III』も年内リリース予定。また『ドラゴンクエストX』の海外展開も検討中とのこと。ただ、2014年3月期に1,723万本だった販売本数は、2015年3月期は1,200万本に止まる見通し(日本: 340万本、北米: 380万本、欧州: 480万本)。
スマートデバイス向けには、本格的な『FINAL FANTASY』タイトルである、『ファイナルファンタジー アギト』を配信予定。また『拡散性ミリオンアーサー』の続編も2014年内にリリース予定。このほかにも強力なタイトルが予定されており、随時発表されるとのこと。
スクエニHDは2015年3月期、売上高1400~1500億円(前期比-9.7%~-3.2%)、営業利益50億~100億円(-52.6%~-5.2%)、経常利益50億~100億円(-60.1%~-20.2%)、純利益35億~65億円(-47.0%~-1.5%)と減収減益を見込んでいます。