スクエニ、コンテンツ廃棄損など特損計上で今期最終業績は130億円の純損失に


 

スクウェア・エニックスHDは26日、平成25年3月期の通期業績予想の下方修正を発表しました。業績不振に加えて特別損失を計上した事で、最終損益予想が純利益35億円から純損失130億円へと165億円下振れしています。


売上高は1,500億円から1,450億円へ、営業損益は75億円の利益予想から60億円の損失へ、経常損益は65億円の利益予想から50億円の損失へそれぞれ修正されました。

下方修正の理由としては、欧米における大型ソフト販売の伸び悩みやデジタルエンタテインメント事業の実績が計画を下回っているほか、アミューズメント事業もAM機器事業が業績不振になっているといいます。

また、ゲーム事業の環境変化を踏まえた開発方針の変更、組織体制の見直し、一部ビジネスモデルの変更等により、事業再編に伴う損失を特別損失として約100億円計上。主な内訳としては、コンテンツ廃棄損が約40億円、コンテンツ評価損が約40億円、その他が約20億円となっています。

国内ブランドはドラクエ、FF、キングダムハーツ以外殆ど途絶え、EIDOSタイトルも、海外知名度は低くなく数字もそこそこ伸ばせていながら収益性は今ひとつ。さらには得意としていたコマンドRPGは今や斜陽ジャンルという逆風です。栄枯盛衰といってはそれまでですが、事業再編でかつての輝きを取り戻してもらいたいものです。


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