任天堂は26日、2011年度第3四半期(2011年4-12月)の連結業績を発表しました。4-12月の売上高は5,561億円。営業損失は164億円、経常損失は660億円、四半期純損失は483億円でした。
『スーパーマリオ 3Dランド』『マリオカート7』(国内では加えて『モンスターハンター3G』)を擁して迎えたニンテンドー3DSの年末商戦は世界的に好調で、ハードの販売ペースを回復させることには成功。累計出荷台数も1,500万台を突破し、普及ペースではDSやWiiを越える勢いに。
ただし市場規模の差を考えると、欧米では、過去最高の月間ハード売上を記録した日本ほどのインパクトのある成功は収められなかったようです。日本のように軌道に乗せるためには起爆剤となるタイトル・施策がまだまだ不足していそう。
任天堂は通期の業績予想を、売上高は7,900億円から6,600億円に、営業損益を10億円の黒字から450億円の赤字に、経常損失は300億円から900億円に、当期純損失を200億円から650億円にそれぞれ修正しました。任天堂が通期で赤字に転落するのは1981年以来のことだそう。
また、各ハード・ソフトについても販売計画が下方修正されています。
NDS/3DS/Wiiの年間販売計画の修正(10月 → 今回:万台/万本)
- ニンテンドーDS(DSi/DSi LL/DS Lite/DS)
- ハード:600 → 550(▲50)
- ソフト:6,200 → 5,900(▲300)
- ニンテンドー3DS
- ハード:1,600 → 1,400(▲200)
- ソフト:5,000 → 3,800(▲1,200)
- Wii
- ハード:1,200 → 1,000(▲200)
- ソフト:10,000 → 10,000
ゲーム事業のハード移行期における、谷間の出来てしまうリスクがどんどん大きくなってきている中で、年末に発売されるという『Wii U』をスムーズに立ち上げられるのかどうか。どんな手を打ってくるのか岩田社長の手腕に注目したいところ。
カジュアルユーザーが多いとされるWiiからWii Uへのバトンタッチは、DSから3DSとはまた違った難しさがありそうですが、どうなるどうなる。
2011年10-12月のハード・ソフト出荷数(万台/万本)
- ニンテンドーDS(DSi/DSi LL/DS Lite/DS)
- ハード:206(前年同期比▲77.1%)
- ソフト:2,221(前年同期比▲49.7%)
- ニンテンドー3DS
- ハード:836
- ソフト:1,991
- Wii
- ハード:561(前年同期比▲35.9%)
- ソフト:5,261(前年同期比▲38.5%)