カプコンの21年3月期第3四半期は過去最高益、新作や過去作のデジタル販売が好調


バイオハザード RE:3

 

カプコンが2021年1月28日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4-12月)の連結業績は、すべての利益項目で過去最高を達成するなど好調でした。売上高は前年同期比23%増の640億円、営業利益は32%増の244億円、経常利益は29%増の241億円、純利益は34%増の175億円でした。

主力事業であるデジタルコンテンツ事業において、デジタル販売が拡大。新作では4月発売の『バイオハザード RE:3』が堅調に推移したほか、過去作では『モンスターハンターワールド:アイスボーン』が続伸したのを中心に、採算性の高いリピートタイトルがロングセラーを記録。利益を押し上げました。

また主力IPを用いたライセンス収益が利益に貢献しました。

デジタルコンテンツ事業の売上高は21%増の490億円、営業利益は25%増の248億円でした。営業利益率は50.6%と50%超。

他の事業を見ていくと、新型コロナの影響をもろに受け、店舗休業などの対策を余儀なくされたアミューズメント施設事業は大苦戦。売上高は24%減の70億円。営業利益は93%減の8,600万円でした。『モンスターハンター:ワールド』が好調に推移したアミューズメント機器事業は大幅な増収増益。売上高は912%増の67億円。営業利益は546%増の24億円でした。IP活用・グッズ販売などを含むその他事業の売上高は12%減の22億円。営業利益は141%増の9億円でした。

カプコンは1月21日に通期予想を上方修正。期末の配当予想も10円増配して35円にするとしています(第2四半期末の25円とあわせ、21年3月期の年間配当金は60円)。

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