バンダイナムコHDの2018年4−12月は純利益31%増、『ドラゴンボール』は通期1,200億円見込み


ドラゴンボール ファイターズ

 

バンダイナムコホールディングスが2月6日に発表した2019年3月期第3四半期決算(2018年4〜12月)は、純利益が前年同期比31%増の535億円となるなど増収増益でした。売上高は9%増の5288億円、営業利益は31%増の699億円、経常利益は31%増の715億円でした。主力のトイホビーやネットワークエンターテインメントほか、全部門で前年同期を上回る売上を記録しています。

IP別売上高では、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などゲームも好調な『ドラゴンボール』が908億円を記録してトップ。公開されている上位10 IPの売上の約4割を占めました。通期ではいよいよ大台の1,000億円を突破し1,200億円を見込みます。

2位は527億円の『機動戦士ガンダム』が続いています。3位は『ワンピース』で221億円、4位『仮面ライダー』は217億円でした。

家庭用ゲーム売上高は658億円、ネットワークコンテンツは1,522億円でした。家庭用ゲームの売上本数はグループ全体で68タイトル(ローカライズ版控除後)、1781.2万本でした。ローカライズ版を控除したタイトル数は前年同期から増減なかったものの、売上本数は100.4万本増加しました。グローバル市場向けの新作タイトル『ソウルキャリバー6』が順調なスタートをきったほか、既存タイトルのリピート販売や国内新作タイトル等の販売も好調でした。

ネットワークコンテンツでは、2018年のモバイルゲーム売上年間トップ10に入る人気の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(Sensor Tower によると2018年のモバイルゲーム世界売上ランキングにおいて『ポケモンGO』に次ぐ第8位。『Clash Royale』や『Clash of Clans』を凌ぐ人気です。DBZ人気により、バンダイナムコはモバイルパブリッシャーランキングで世界第4位)を筆頭に、『ワンピース トレジャークルーズ』『アイドルマスター』シリーズなど主力タイトルが安定して業績に貢献。

また新作の『ドラゴンボール レジェンズ』も好調なローンチとなりました。

通期業績予想は上方修正

非常に好調なQ3の結果と足もとの動向、そしてQ4の計画から、バンダイナムコHDは通期予想を上方修正。期初発表から売上高は600億円増の7,100億円、営業利益は150億円増の750億円、経常利益は150億円増の760億円、純利益は110億円増の540億円になりそうだとしています。

また年間の配当金も、1株あたり123円(ベース配当36円、業績連動配当87円)に修正しています。2018年12月に、すでに18円の中間配当が行われているため、期末の配当金(予想)は1株あたり105円となります。

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