スクウェア・エニックス・ホールディングスが4日に発表した2017年4-6月期の決算は、スマホ向けや MMO が好調で増収に。利益面ではスマホ向けや MMO に加え、家庭用ゲーム機向けソフトのリピート販売も好調で増益となりました。
売上高は前年同期比11%増の570億円、営業利益は44%増の129億円、経常利益は106%増の133億円、純利益は57%増の84億円でした。
スクエニHD 2017年4-6月 決算
売上高:570億円(前年同期比+11.3%)
営業利益:128億7400万円(+43.9%)
経常利益:132億8600万円(+106.1%)
純利益:83億6800万円(+56.8%)
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント事業の売上高は、前年同期比17.7%増の441億6800万円、営業利益は44.9%増の137億2400万円でした。
家庭用ゲーム機向けタイトルはパッケージ新作・他社ソフトの販売が少なかったため、売上高110億円と前年同期と比べて10%の減収となったものの、『NieR:Automata』をはじめとする旧作の、ダウンロードを中心としたリピート販売が好調で利益を押し上げ、増益となりました。
今や売上高の中心となっているスマホ・PCブラウザ等のコンテンツでは、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエスト モンスターズ スーパーライト』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』などの既存タイトルが好調に推移した結果、売上高は1-3月並の237億円を確保(前年同期比+20%)。利益も増益となりました。
多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム(MMO)は、『ファイナルファンタジーXIV』の拡張版ディスクの発売でディスク売上が伸びたほか、課金会員数も増加し前年同期比66%増の売上高93億円と大幅増収、増益となりました。
その他のセグメントでは、「アミューズメント事業」は店舗運営が堅調だった反面、アミューズメント機器では新規タイトルの発売がなかったために前年同期比で13.2%減の89億8800万円、営業利益は20.7%減の6億5900万円と減収減益でした。
「出版事業」はコミック単行本の売上が堅調に推移したことで売上高は22億9800万円と2%の増収に。営業利益は6.2%増の5億6300万円でした。
主にスクエニグループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行う「ライツ・プロパティ等事業」の売上高は、キャラクターグッズやサントラ等の販売・許諾、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化等が好調に推移した結果、売上高は52.3%増の21億5900万円と大幅増、営業利益は4.2%増の5億8400万円でした。
好調なスタートを切ったスクエニのQ1業績ですが、売上高1%〜7%減、純利益3〜18%減となる通期の連結業績予想は据え置きました。