スクエニHDの4−12月期は純利益31%増の223億円、スマホ関連やMMO、家庭用ゲームのデジタル販売が好調


 

スクウェア・エニックス・ホールディングスが6日に発表した2018年3月期第3四半期決算は、大型新規タイトル数が減少したことにともない減収となったものの、ダウンロードを中心とする利益率の高いリピート販売が引き続き好調だったことや、スマホ関連が増収増益となった関係で、純利益が31%増の223億円など減収増益となりました。売上高は1%減の1881億円、営業利益は57%増の338億円でした。

スマホ向けやMMOが好調、家庭用ゲームではデジタル中心のリピート販売が増益要因

主力のデジタルエンタテインメント事業の売上高は2%減の1436億円。営業利益は67%増の364億円でした。

減収要因は、家庭用ゲーム分野において、『ドラゴンクエストXI』などを発売したものの、前期と比較したときに大型新規タイトル数が減少したことによるもの(昨年は『ファイナルファンタジー15』や『RISE OF TOMB RAIDER』などが発売されました)。一方で利益面では、旧作のダウンロード販売を中心とする利益率の高いリピート販売が好調だったことから増益となりました。

スマホ・PCブラウザ等のコンテンツでは『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』や『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』などの既存タイトルが国内外で好調に推移したほか、ロイヤリティー収入も増加し、増収増益となりました。

多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム(MMO)においては、『ファイナルファンタジーXIV』『ドラゴンクエストX』の拡張版を発売したことでディスク売上と課金会員数が増加。前年同期比で増収増益となりました。

アミューズメント施設の運営や施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発を行うアミューズメント事業の売上高は5%減の316億円、営業利益は29%減の26億円でした。店舗運営は堅調に推移したものの、アミューズメント機器において新規タイトルの発売が減少したことで減収減益でした。

コミック雑誌やコミック単行本、ゲーム関連書籍等を扱う出版事業の売上高は14%増の83億円、営業利益は7%増の18億円でした。電子書籍形式による販売が増加するなど、コミック単行本の販売が好調でした。

る二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行うライツ・プロパティ等事業の売上高は23%増の58億円、営業利益は16億円でした。他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化等が好調に推移しました。


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